4話

部屋に入ると、ベットと布団だけだった。広いけど、寂しい。せめて私の大好きなぬいぐるみのくまのクーたんがいればいいのに…クータァーーーーん。゚(゚´ω`゚)゚。孤独を噛み締めながら、ベットに座ろうとした。何かを踏みつけた。こっこれは!クゥゥゥゥゥタァぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!喜びのあまり叫んでしまった。隣の部屋から文句を言う猪がいたけど気にしない。でもなんでいるのだろう?寝ながら考えるとするか。そう思って、ベットに座ろうとした。らまた踏んだ。またクーたんだ。なんでだろう?今度こそベットに座って、二匹のクーたんを眺める。やっぱりかわいい。突然バキッッッッッと音がして、驚いてクーたんを一匹落としてしまった。ツクヨミさんが何かしている。続いてツクヨミさんの叫び声。「ぎゃーーーー!俺の本がああああ!」うるさい。「うるさいですよツクヨミさん!」抗議してから、クーたんを拾う。すると、ツクヨミさんのぬいぐるみが出てきた。ちょっとかわいい。でもなんでクーたんじゃないのだろう?とりあえず両方拾う。いろいろ考えた結果、私はある仮説をたてた。今からそれを証明してみることにする。私は、大好きな大きなくまのぬいぐるみ、くまきちを思い浮かべ、床に手をかざした。すると!大好きなくまきちが出てきた。嬉しいヽ(*^ω^*)ノそんな感じでぬいぐるみを増やし続けていると、ツクヨミさんに怒られた。奇声を発していたらしい。私のぬいぐるみ

の山を見て、ツクヨミさんは絶句していた。「これはまたえらい増えはりまして…」

とか呟いていた。また、試してみると棚とか本とかも出せたので、明日から部屋をきれいにすることにする。





「と言うわけで、ツクヨミはお前、スサノオはそのまま、アマテラスは俺でいいな⁉︎」

何回聞くんだろう…正直飽きた。このやりとり。もう30回はやった。この脳筋猪。

「なんだと⁉︎」

あ、すいません。

「ツクヨミの仕事ってなんですか?」

私はツクヨミさん…じゃなかった、アマテラスさんに聞いた。

「えっとな」

と言いながら後ろに下がっていく。そして白装束の帯を取り、上の部分を羽織のようにした。刀を抜き取り、後ろを振り向いて何かを斬った。その何かが倒れて、金の粉が残った。その粉も消えていく。

「こんな感じだ」

「分かりませんよ」

刀も無いのにどうしろと?

「手を下にかざしてみろ」

あ、はい。

「刀を思い浮かべるんだ」

あ、はい。

とりあえず命令に従う。刀ねぇ…。とりあえず、和泉守兼定と加州清光ーとかやっていたら、結構良さげな刀が出てきた。\(^ω^)/わーい



部屋に帰って、早速藁を思い浮かべ、出した。そして、ふっと笑ってから鞘から刀を引き抜き、一気に斬る。ばっさり斬れた。∩^ω^∩イエイ

この藁をどうしよう?床がかなり汚れた。そうだ、穴を開けよう!

私はブラックホールっぽいのを思い浮かべ、手の上に出してみた。そして、藁がブラックホールに入っていく様子を思い浮かべた。すると勝手に藁が入っていった。床も綺麗になったし、嬉しい。万能ゴミ箱だ。私はこれをホールと名付けた。今日はいろいろ疲れた。明日は、ベッドも改造しよう。クーたんの山もどうにかしよう。そう思って私は寝た。



ザシュッと何かを切り裂くような音が聞こえてくる。暗闇から現れたのはアマテラスっだった。

「あいつ、月詠の自覚あんのかよ…なあ、神鬼。」

そういって、血塗れの刀を振り下ろした。

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