第3話 新要素。☆先生☆
3日目の今日。
ついに、授業が始まった。
僕には、時間割の中に女教員の名前があるかを確認する癖があった。
ちなみに、女性のことを「女」というのも男子校生の悪い癖だ。
「えっとー、月曜の一限は...。一ノ瀬!?」
名前が一ノ瀬だと、絶対可愛いじゃねぇか!
初日に少し喋った男子生徒の田中が隣にいたので、一ノ瀬って絶対可愛いやん。なんで言ってふざけた話をしていた。
いざ、一限が始まった。
「んー。それでは、一限の地理の授業を始めようと思う。まず、地理というのはね...以下省略」
「じじぃやーん。」
「地理、じじぃやーん。」
「一ノ瀬、じじぃやーん。」
僕は、出落ちの一ノ瀬じじぃに一人で突っ込んでいた。
一ノ瀬は謎の授業のルールを話し始めた。それは、なんと口笛を吹かないということだけだった。
僕は出落ち一ノ瀬を煽る目的で、口笛を吹いてみた。が、僕は口笛吹けませんでした。テヘッ。
次に、二限の先生の名前は糸井だった。
僕は、阪神のあの糸井しか思い浮かばず、ゴリゴリのマッチョ男がくると思っていた。
「皆さん、こんにちは。今年から新任でこのクラスの古典を持つことになりました、糸井です。
よろしくお願いします。」
「キターーーーーー!」
「激、美人教師。」
「身長は大きくないが、とてもスタイリッシュで僕のロリ心をくすぶる顔立ちをしていた。(僕はロリコンではない)
マジか、美人古典教員か。
☆最高☆
こうして僕、古典教員の愛のストーリーが始まるのだった。
そんなわけないだろう!!!
なんだよ。
愛のラブストーリーって。
そんなのが簡単に始まったなら、こんなに苦労しないだろ。
僕は、この先生の授業では優等生になってやる!
目標を定めることにした。
女子高生との距離が掴めない! 洲崎太朗 @sumoto_taro
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。女子高生との距離が掴めない!の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます