会場散策 (15:香竹薬孝さん)
ここはクリエイティブな物書きと、それをこよなく愛する読者さんが住んでいる国『カクヨーム王国』である。
さてさて、本日も早速、
「やばいやばい、昨日は遊びに来れなかったぞ! では早速! 自主企画【戦争のない平和な世界になりますようにと、優しい「祈り」を込めて書いた作品募集します!】https://kakuyomu.jp/user_events/16816927861270086890】へレッツラゴー!」
大変便利な妄想世界。あっという間にカラフルで優しい空気に包まれたイベント会場へ到着した。どうやらさらに出店数が増えて、今や九十六作品が並んでいる。なんとも賑やかな会場である。どこまでも続く青空に、『平和と祈りの祭典』と、子供たちが書いた虹色のポップまで浮かんでいるようだ。
――おお! 看板が中に浮いている! すんごい可愛いな! よし! では早速、今日の方の本屋さんへ行ってみるとするか! えっと、エントリーナンバー15番の、!!! こ! これは! カクヨーム王国の日常でこないだ遊びにいかせていただいた、香竹薬孝さんではないか!確かチャンコーさんって呼んでくださいって言ってたな!
「では早速! エントリーナンバー15番のチャンコーさんのところへレッツラゴー!【彼方へ -皆鶴姫伝説異聞- 作者:香竹薬孝】
https://kakuyomu.jp/works/1177354054922302336」
これまた便利な妄想世界、あっという間にチャンコーさんこと、香竹薬孝さんの本屋さんの前についた。香竹さんの本屋さんがあるのは、歴史シティとホラーシティのちょうど真ん中あたりである。でも前回とは少し様子が違い、山の中のような場所についたようだ。
――おお。寒っ! めちゃくちゃ吹雪いてるじゃん! こ、ここだよね? あれ? 前回とは少し様子が違うなぁ。でもそれもそうか、お話の妄想アトラクションに寄せているんだもんね。し、しかし寒い! ちょうどあそこに古民家みたいなのがあるし、囲炉裏の火にでも当たらせてもらおうかな。ううう、さむぅぶるぶるっ。
「あぁ、そうか、この古民家がまさに、香竹さんの本屋さんなんだね! よかったぁ。お化け出るとかじゃなくて。では早速、お邪魔しまぁすぅ」
そう言って和響は古民家の中へと入っていく。
――ガタガタしてるな、この扉。よ、よいしょ、む。むむむ、硬いぞ、うしょっと! ふぅ開いた開いた。思った通りいい感じの囲炉裏があるな! ありがたいぃ! ちゃんと火も入ってるぅ! まずはそこで身体を温めさせてもらおうかな
よいしょっと声を出しながら、囲炉裏端に座り、身体を温める和響。そしてほどよくあったまったところで、囲炉裏の縁に置いてある巻物を手に取り、その紐を解いて、
――ふぅ、寒かった。でもってよし! これだね! では早速妄想アトラクションへ行ってくるか!
と言いながら、文治三年(一一八七)の二人の兄弟とそれを取り巻く物語を、まるで大河ドラマの中の村人のように楽しんでいるようだ。そして、なるほど、てかすごい文章力!!! などと言って、ぽんっと元の場所に戻ってきたようだ。
「すごかった! まさに今やってる大河ドラマの世界やったわ! なんだろう、めちゃくちゃ難しい漢字がいっぱいな世界なのに、スラスラ入ってくる感じ。さすがだなぁ! もうこれは、どれを読んでも間違いないね!」
などと大きな独り言を漏らし、お手紙を書いて、その巻物の横においた。
――そういえば、香竹さんって、東北の方じゃなかったかな?
と思いついたのか、立ち上がり、巻物がたくさん置いてある茶箪笥の上から、比較的新しい本を取ってきた。
――やっぱり?【実録!! はなしはんぶん。 作者:香竹薬孝 https://kakuyomu.jp/works/1177354054922644073】 を読んでると、そんな気がする。確か昨日の深夜にすごく大きな地震があったはず。福島沖が震源で、東北新幹線も脱線ってニュースで言ってたけど……。現実ワールドの香竹さんは大丈夫かな……? なんだかもう気分はお友達だから、心配になってきちゃったよ。どうか、大丈夫でありますように。お母さんとお住まいのようだし。お二人ともご無事でありますように!チャンコーさんが、どうか地震の被害に遭われていませんように! 被害に遭われた方々も、 大丈夫でありますようにー!
そんなこんなな和響とやらのカクヨーム王国での日常は、今日は少し心配そうに過ぎていくのであった。昨日の地震で被害に遭われた方々が、一刻も早く普通の日常に戻りますように。
なんだか今日は祈りたいことがたくさんあるので、世界中の人々が普通の当たり前の日常を早く過ごせるようになりますようにと、強く願いながら、祈りたいと思う。
――黙祷。
祈りよ届け、世界中に!
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