飯テロ小説になるのだと信じていた時期が、あなたにも、あったでしょ?

いや、飯テロっちゃあ飯テロなんですけど。
ただし、物理(^_^;)。

千年後、食文化がとんでもなく変容した世界で、主人公はまともな食文化を取り戻すべく奮闘……しません。
しないのよ。マジですよ。
元勇者はひたすらボケ倒し、麗しの精霊姫はツッコミ続ける。
千年後の人類の、おにぎりに対する、偏執的な愛情は一体何なの。
多くの読者が櫛の歯が欠けるように、いや、握りしめたおにぎりから米粒が零れ落ちるかの如く脱落していったのは、期待した展開にはならないと気付いたからでしょう。

作者様の意図とは違うかもしれない、つーか確実に違う視点で読んでいるんですが、わたしは途中から
「コントの台本みたいだな」
と思い始めて、逆にハマっちゃったんですよね( *´艸`)。
千年後のトンデモ設定のコントの舞台で、勇者役と精霊姫役によるボケとツッコミの応酬。
わたしの脳内では、プリマリアのビジュアルは無駄にクオリティの高い女装の若手芸人になったし、何なら観客の笑い声の効果音も付いてくる。ゴブリン登場の回なんか最高でした。
あー、レビュー評価が星じゃなくておにぎりだったらなー。と、長らく棒読みですっとぼけていましたが、★の形が段々おにぎりの集合体に見えてきたので、これはもうおにぎり神が押せと言ってるんだな、と。自分が一食で消費するおにぎりの数を押させてもらいました。ここまで来たら最後までおにぎりに拘ってみる。