おしかつ・おしかし
fujimiya(藤宮彩貴)
たまには推し活動でも
第二回は「推し活」。
おしかつ? 奈良時代の恵美押勝?? 「お死活」って変換してくれましたが???
締切りは近いし、ほかに書くべきものも抱えているので、ここにそんなに時間を割けない。趣味を推す、普通の文章になってしまうそうで目新しい切り口が見つからず。過去作の番外編的短編を書いてもいいかなとふと考えたものの、やっぱりいい感じのアイディアが降ってこない。かといって、自作品について推すのもアレだし。
で、思いついたのが今回の話題。
自分が推しているお菓子について語る。略して推し菓子。
おしかし。おしかつ。
惜しい、字面は似ていた。「し」「つ」の形も似ていて惜しい。
(小説じゃなくてもいいんですよね?)
ただし、答えは最後まで触れないルール。あのお菓子のことかなと推理しながら読んでもらえたら。普通の雑文をこのところ書いていなかったので、たまには長めの近況ノート風に。
とはいえ、エッセイよりも断然物語派。清少納言よりも紫式部しか信じない派ゆえ、軽妙な語り口や笑いのある文章は一応目標ということで。
前置きは以上、ここまで約三百字。既に「ですます調」にするか「~だ調」にするか、迷いのある文体。
今回、自分が紹介するのは和菓子……一瞬、「我が市」に変換されて驚き。そんな単語最近使った? 「お死活」に続き、なんていう予測変換をしてくれる我がパソコンは。
もちろん、洋菓子も大好物だけど、餅×あんこの最強組み合わせ。ケーキだったらスポンジ×生クリームってことになるかな。でも、今回は和菓子限定。
お餅は表面つるつるで、それでいてしっとり、まさにもちもち。ちょっと人肌っぽい(赤ちゃんみたいな)。
こしあん派。やさしいなめらかさがいい。噛まなくていいぐらい。噛むけど。
あんこたっぷりよりもお餅を味わいたいので、これでもかというほどに、お餅があんこをぐるりと包んでくれていると更にうれしい。表面から中のあんこが透けているような薄いお餅は困る。あんこ大量のあんぱんとか……あれ、違うなって思う。
ぽてっとした形もよい。お餅の基本色は白だけど、時には緑やピンク、黄色もある。白でいいよ。白がいい。
実は季節物の和菓子なので、一年中食べられるものではない。最近はわりと長めに並んでいるけれど、このお菓子が店頭にあらわれるとうれしくて仕方ない。そう、今週発見した自分、心躍る瞬間を味わったばかり。
自分はこしあん信者なのでほかのあんこには目もくれないとはいえ、つぶあんの商品ももちろんあり、みそあんも見かける。みそ……どんな味がするのだろうか。
大きな葉っぱでお餅を巻いてある。葉っぱがお皿代わりになるので便利。この葉っぱは桜餅と違って絶対食べないやつ。硬いもん。桜餅はお好みで食べてもOKらしいけど、独特なので自分はそっと残す。
さあ、これからの季節、葉っぱで巻いてあるお餅の和菓子といえば!
自分の推し菓子、
柏餅です。
(了)
おしかつ・おしかし fujimiya(藤宮彩貴) @fujimiya
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
同じコレクションの次の小説
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます