推し活といえば

武藤勇城

本編

君の名は(?)

正に世はアイドル戦国時代である

素直で可愛い妹・弟のような存在

そのアイドルを熱狂的にサポート

するアイドル親衛隊がいて推し活

を続けるドルヲタなる存在もある

細かいルールもあるらしいのだが

気に入った男女の有名人がいれば

何を置いても最優先して応援する

若かりし僕もそんな推し活を経験

舞台観劇に行った時どこにいるか

舞台上を目を皿のようにして探し

終演後初めて会った時は興奮した

握手と一言二言の会話で意味深長

勘違いをして恋愛感情を抱くなど

下手すれば犯罪に繋がりかねない


僕が彼女を初めて見たのはいつ?

が面に映っていたのは幼気な少女

唯々、怯えたように伏し目がちで

一回目の放送から気になり続けた

推定Aカップの貧相な胸はむしろ

しっかり僕のハートを撃ち抜いた

たった今生放送を始めたばかりの

女の子は芸達者で話上手で面白く

性格は年不相応に少しひねた所も

はじめて見た時にファンになった


古くて懐かしい記憶は忘却の彼方

小川沿いをボーっと散歩していた

京都奈良の県境へ足を向けながら

付近の苗売りを何の気なしに見て

良品を買って満悦の笑みが浮かぶ

考え事をしてふと思い出したのは

彼女がくれた言葉と笑顔であった

何しているだろう?元気だろうか

「いつかまた!がんばります!」

最終公演の日に涙目でそう叫んだ

たまたま寄った映画のスクリーン

懐かしい女優の顔に釘付けになる

それは世間にあふれた恋愛ドラマ

ラストシーンで男優と唇を重ねる

堂々と艶やかに、彼女は演じた。

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推し活といえば 武藤勇城 @k-d-k-w-yoro

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