と見た人ならだれもが思うはず。 オチも秀逸なコメディ作品です。
とある家庭で子供に将棋をさせようと思いついた、母親のアイデアは『特製のチョコレート将棋』であった――タイトルで気になって読んでみましたが、『ドタバタ・ホーム・コメディ』と記載されている通り、ユーモアあふれる楽しい短編です。
超新星が現れる昨今の将棋界。「うちも将棋をやってみよう」と思い付いたお母さんの将棋のアイデアとルールが、家族内を表していて大変面白いです。
プロの棋士になるには並大抵の努力では不可能だと聞きます。けれど我が子を将棋のプロにしたい。そして金持ちにして、出来れば母親としての特権を行使し優雅に暮らしたい。そんなお母様が「将棋は好きだが真面目に打たない」我が子を奮い立たせるべくチョコレートを駒にすることを思いつく。一家団欒のほのぼのした雰囲気のなか「子供たち」 にとっての真剣勝負が膜を開けます!クスッと笑える場面多め。楽しく読める将棋小説。
本作は現代の日本を舞台として、将棋が好きな家族を描いたコメディです。プロ棋士の賞金に目がくらみ、息子と娘に将棋を教えようとする父でしたが、なかなか興味を持ってもらえません。そこで母のアイディアにより、将棋の駒をチョコレートにして食べられるようにしたことから、一家のちょっと変わった将棋ライフが幕を開けるのでした。少しだけ可笑しく、少しだけ美味しく、家族の絆に触れられるかも知れない作品です。