『教室の二リンソウ』
@cocomi44
『教室の二リンソウ』
(机2台、椅子2台)(照明つける)(緞帳上がる)
シーン1 仲良し3人組
(あいな、はるか舞台袖から入ってくる)
あいな
あいな「じゃ、撮るで〜はいギャルピース」
はるか「ギャルピーース!!」
まき 「盛れた〜???」
あいな「ぜんっぜんあかんわ!まき半分切れとんのやけどww」
はるか「本当や〜、ちょっとまき〜〜」
まき 「ごめんごめん〜」
あいな「じゃあもっかいいくで〜、はいチーズ!!」
まき 「いや、ギャルピじゃないんか~い!」
(みんなで笑い)
はるか「そういえば〜、うちらが出会ってさ~もう一週間もたったんやね〜」
まき 「え?まだそんなんやっけ~。」
あいな「3人でおるの馴染みすぎて時間経つの早く感じるわ〜。必然の出会い、的な〜?ww」
まき 「わっかる〜」
はるか「もともとはるかとあいなが仲良かったところに、まきが入ってきたんやよね」
まき 「そうそう、始業式の日にあいなが話しかけてくれたんやんな?」
あいな「せやで、去年同じクラスやったのにあんま喋ってくれやんかったやん?今年はいっぱい喋りたいなと思って」
まき 「えっそうやったん!うれC〜〜!!!」
(笑い)
はるか「……あっごめん電話きたから〜」(携帯出す素振り)
まき 「あっうん、いってら〜」
あいな「いってら〜!」
「さっきの写真見る〜」
まき 「えっみるみる〜!!」
あいな「これ前髪死んどるや〜んwww」
まき 「ほんとや〜最悪~ww」
あいな「…てかさ~さっきの蒲田まじおもんなかったくない?」
まき 「わかる~」
(はるか下手から登場)
あいな「いっつも変なギャグばっかりして、いい年こいて恥ずかしないんかっつーの」
まき 「そうやなw」
はるか「どうしたん?」
あいな「蒲田〜蒲田〜あの日本史のじじい〜さっきのギャグマジおもんなかったくない?あれでしっかり目覚めたわww」
はるか「それな〜はるか、この前提出忘れて~遅れてあの人に出しに行ったんやん?そしたら、そんなきれやんでええやんってくらい怒られたんやけど~。あいつ怖すぎやろ」
あいな「ええ~やっば。あいつ、自分がやることはなんでも正しいって思っとるよな」
はるか「それ。絶対、家帰ったら暴君でしょ〜」
あいな「wwwやばすぎ」
まき 「……そうや、今日一緒に帰れる〜?」
あいな「あーっごめん、今日ダンス部あるわ」
はるか「ごめんな〜てか、ほんと部活だるいんやけど〜、……あっそろそろ行かな顧問に怒られちゃう〜」
まき 「そっか〜じゃあまた今度一緒に帰ろな!部活頑張ってな〜」
あいな「うん頑張るわ〜また明日〜」
まき 「うん、また明日!」
あいな、はるか(喋りながら退場)
まき (帰りの用意を1人でして退場)
暗転1
(照明つける)
シーン2 本当に仲のいい3人
まき 「なにそれ?めっちゃかわいいやん!!」
あいな「ふふん〜そうやろ〜!フェルトで作った猫ちゃんのキーホルダー。三人でお揃いでつけるやつ作っとるんやで〜」
まき「ええっ!いいのっ!?あいなありがとう〜」
あいな「いいのいいの〜。それより猫の耳につけるリボン、ピンクと水色と黄色があるけどれがいい〜?」
まき「ピンク!!」
あいな「わかっ」
まき(かぶせるように)「やっぱ黄色〜?」
あいな「おっけ…」
まき (かぶせるように)「あ〜でも水色も迷うなぁ〜」
あいな (かぶせるように)「いや、結局どれにすんねん!!」
まき「じゃあ黄色でっ!」
あいな「ほんとに黄色でいいん〜〜?」
まき「黄色にする!!!と見せかけといての〜〜水色でっ!」
あいな「なんやねんwwおっけ〜水色な〜」
まき 「私も一緒にやっていい?」
あいな「うん〜じゃあこの目の部分縫ってくれへん〜?」
まき 「りょうかい」
(縫う)
あいな「まきはさ、志望校どこにすんの」
まき「うーん、まだしっかりとは決めてないんやけど、今のところ朝日野大学かな」
あいな「えっ、朝日野なん!うちもそこ第二志望」
まき「えっ!ほんとに!」
あいな「そやで~」
まき「第一はどこにしたん?」
あいな「杉原女学院」
まき「それは…」
あいな「うん、朝日野大学より偏差値低いよな。」
まき 「なんでそこにすんの?」
あいな「そこさ、介護福祉学部あるんよ」
まき 「うん」」
あいな「うちさ、困っとる人を助ける仕事につきたいと思っとてさ。ほら、うち人の笑顔見るのめっちゃ好きやから」
まき「めっちゃあいならしいな。ええやん、応援しとるで〜!」
あいな「ありがと!」
「よし!できた!」
まき 「私も、で~きた!!」
あいな「はい、まき」
まき 「はい、あいな、いつもありがとう!」
あいな「いーえ、こちらこそいつも楽しませてくれてありがとう」
はるか「あ~いな~~!」
あいな「うわ!!はるか!ちょっ、どうしたん?」
はるか「そんなのあいなに会いに来たに決まっとるや〜ん」
あいな「も~来んな来んな〜」
はるか「ええ〜はるかめっちゃショックなんやけど〜」
あいな「ごめんって、これあげるから、機嫌直して?」
はるか「これは?」
あいな「三人お揃のキーホルダー」
はるか「え?また、あいなが作ったん?」
あいな「そうそう、今回はうちらだけじゃなくて、もちろんまきの分も増やした!」
はるか「おお〜〜!!」
あいな「じゃ、みんなそれ持って」
「うちらがこれからも三人で一緒にいられますように」
(笑いあう)
暗転2
(はるかあいなの席の近く。まき⇒まきの席)(照明がつく)
シーン3まきのほんとの気持ち
はるか「それでな~あの人ずっとサビ前のジャンプの練習させてくるんよ~。めちゃだるかった~」
あいな「それっ!!七時になってもお構い無しで練習させてくるやん?まじ空気読めやんて。」
まき 「なになに~?また篠宮先輩の話?」
あいな「あいつに先輩呼びとかしやんでいいから」
はるか「そうそう、も~あの人ほんとうざいんやよ〜」
まき 「うわ~、そんなに~?」
あいな「自分もよく間違うくせに、人にダメ出しばっかして、どの立場からそれ言う〜?って感じ。」
はるか「わかる。絶対自分が一番!って思っとるやろ~。」
あいな「う~わ。思っとる、思っとる~。」
まき 「……ええ~。それはめんどいな〜」
はるか「あ~あ、今日も篠宮と練習とか勘弁してほしい〜」
あいな「まじいきたくね~。だるすぎ」
はるか「次移動教室やからそろそろ行かな!」
あいな「げっもうそんな時間?遅れたら蒲田に怒られるやん〜いそご」(下手方向へ)
まき 「あっ、机に資料集忘れてきたから先行っといて〜」
あいな「じゃあ先行っとるから追いついてきてな」
はるか「遅れやんようにな〜」
まき 「わかった~」
(スポットライトがひとりになったまきに当たる)
まき(独白)
「私周りからはグループ作って、くだらないことでゲラゲラ笑って、学校生活充実しとるな~って思われとると思う。でもほんとは、あいなとはるかの仲の良さとか2人が話す愚痴とか、正直ついていけやんくて。2人とおると自分だけ透明になってくみたい。女友達なら仕方ないこと?贅沢な悩みなんかな?」
(主は自分の席に戻り急いで教室を出ていく)
暗転3
シーン4 体育館
あいな「体育館暑すぎ〜」
まき 「それな〜」
あいな「てか昨日の部活ハードすぎて筋肉痛やばいんやけど」
はるか「もぉ〜はるか限界〜」
あいな「マジで部活だるすぎ」
はるか「まじそれな~」
まき 「2人とも大丈夫?がちで疲れとるな」
あいな「は〜もうまじ疲れた」
はるか「あのステップ意味不明やし〜」
あいな「篠宮はずっとうるさいしさ〜」
はるか「ほんと、まじで黙れよな〜」
あいな「ちょっとトイレ行ってくるわ〜二人で楽しく話といて~」
はるか「おっけ〜」
まき 「いってら~」
まき 「そういえば、はるかはあいなとダンス部で友達になったん~?」
はるか(スマホから目を離す)
「いや違うよ〜、はるかとあいなは中学のときからの友達〜」
まき 「えっそうなん?どうりで仲良いわけや〜」
はるか「(ほほえみながら)でしょ!ダンス部に誘ってくれたのもあいななんやで!!」
「まきは去年からあいなと知り合いなんやっけ?」
まき 「うん」
はるか「そうなんやー」(はるかスマホいじる)
まき 「……そういやっ!はるかは体育の選択なんにすんの?」
はるか「ん~、あいなと同じのー。たぶんダンスやと思うー」
まき 「やっぱそっか!私も2人がダンスならダンスにしよかな~」
はるか「別にわざわざうちらに合わせてくれやんくていいよーまきのやりたいやつにしな、ほらっ!卓球とかにしなよ」(スマホから目を離す)
まき 「うん~でもダンス前から気になっとったし。てか2人ともダンス部やん。絶対うまいんやろ~な〜。今度教えてよ〜」
はるか「別にそんなことないし、私教え方下手やから聞かん方がいいでー」
まき 「またまたぁ、練習場所ではるかが後輩にアドバイスしてあげとるのよく見るよ」
はるか「いやほんとてきとーに教えとるだけやから。しつこいなー」
まき 「えっ…」
あいな (かぶせるように)「ただいま~」
はるか「あっ、おかえりっあいな!」(スマホを置く)
あいな「おまたせ!ごめんトイレ混んどって遅なった〜!」
まき 「全然ええよ〜」
あいな「何の話しとったん〜?」
まき 「えーと…」
はるか「あいなとの感動的な出会いについて話しとったんやよ〜w」
あいな「なんやそれwwゆうてそんな感動的な出会い方じゃなかったよ???」
はるか「え〜ひど〜はるかめっちゃ傷付いた〜」
あいな「だるwwwわかったわかった、うちらは感動的な出会いを果たしましたね〜ww」
まき 「まじで2人仲良いな〜微笑ましいわ〜」
あいな「何言っとんの〜?まきもうちらと仲良いやろ?」
まき 「え〜照れるますな〜!!ありがとうございますぅ」
(一同笑う)
まき 「そういえばさ~、遠足のバスの席ってどうする~?一番後ろの3人で座れるとこ、とれやんかったやん~」
あいな「それなんやけどさ…」
はるか(かぶせるように)
「ごめーん、まき~。はるかあいなとバスの席となりにしようねって約束しとって~」
まき 「えっ……」
あいな「はるかが、去年違うクラスで一緒に遠足行けやんかったから、今年は絶対隣の席で行きたいって言っててさ~、まじでごめんやけど、うちら2人、隣の席でもいい~?」
まき 「あっ…うん、(口調をわざと明るくさせて)全然ええよっ!わたし違う子探すし!」
あいな「ごめんな〜…てかさ~、そもそもなんでバスの席って大体二人掛けなーん?3人グループとかのこと考えろっつ~の」
はるか「ほんとそれなー」
まき 「それな~」
暗転4
(机2台、椅子2台)(あいな、はるか→紙持って机を囲う)(照明つく)
シーン5はるかのほんとの気持ち
あいな(教室)
まき 「わっ!!!」
あいな「わっ!!なんやまきか~」
まき 「wwwなんやとはなんや」
あいな「www」
まき 「2人とも何書いとんの?」
あいな「こないだの志望校一時希望書」
まき 「ああ~」
はるか「もう~まじめんどくさ~い」
あいな「こら、はるか。自分のことなんやからちゃんと書きなさい」
はるか「は~い…」
まき 「やっぱあいなはあそこにすんの?」
あいな「そりゃそうやろ、うちは杉原女学院行く」
はるか「絶対、第二の朝日野にした方がええと思うけどな」
あいな「それははるかが一緒におりたいだけやろ~」
まき 「はるかも朝日野大学行きたいん?」
はるか「ううん。はるかは…沢の水女学院」
まき 「ええっ!!あの名門の!!??」
あいな「うん、親にそうしろって言われとるんやって」
まき 「そうなんや」
あいな「それでさ、朝日野と沢の水、結構距離近いから~」
はるか「卒業してもたくさんあいなに会えるやろ?」
まき 「なるほどね」
あいな「はるか、うちは絶対志望校変えやんからな」
はるか「でも…はるか、あいなが居らんなら誰といればええん?」
あいな「心配せんでも大丈夫やって。はるかはかわいいから、すぐに友達できるって!」
はるか「そういう問題じゃないって…」
あいな「はるか」
はるか「…」
あいな「うちらの仲はたとえ卒業したって変わらへん。永遠やろ?」
はるか(うつむく)
「…うん」
あいな「な!うちらは3人で一緒や」
まき 「あっはは、うん」
あいな「そーいえばさ~、前にまきがおすすめしてくれたドラマみたよ!!!ヒロイんめっちゃ可愛かったし、主役の俳優タイプすぎた〜」
(退場しながら会話)
まき「そやろそやろ!あの俳優さんが出てる映画でめっちゃ面白いやつあるから、今度一緒に見よ〜」
あいな「えっ!見たい見たい〜」
(まき、あいな、立ち去る)
はるか(独白)(机二台)(スポットライト→左机)
「はあ~~あ…」
「新しいクラスになって、あいなと一緒だってわかって、本当に嬉しかった。
だって、あいなは、私がこの世でたった1人信じられる人だから。」 (音楽)
あいな「はるかっていうの?いい名前やな〜!」
はるか「.…」
あいな「あっ、うちあいなって言います!これからよろしく〜!」
はるか「……」
あいな「聞こえやんかった???…うちあいなって言います〜!!これからよろしく」
はるか(かぶせるように)「聞こえてるよ!」
あいな「なんや〜聞こえとるんやったら返事してよ」
はるか「……どうして私に話しかけてくれるの?だって、わたしってみんなから距離置かれてるでしょ。それなのにどうして」
あいな「どうしてって…ただはるかと仲良くなりたいと思っただけなんやけど、あかんかった?」
はるか「………だめ…じゃない(嬉し泣き)」
あいな「もしかしてツンデレな〜ん?はるか可愛い〜」
はるか「ツンデレじゃないもん!!!」
あいな「まぁ…そういうことにしたるわ〜これからよろしくなっはるか!」
はるか「……うん。よろしく、あいな」
(スポットライト消え、顔見えるくらいの照明)
「これからも二人の思い出をもっとたくさん作っていけると思ってた。なのに…」
(まきなの机スポットライト)
「まき…あいつが私たちのグループに入って来て全部が台無し!」
「わたしはただあいなと2人で仲良くしたいだけなのに………そうだ!いいこと思いついた」(走り去る)
暗転5
(机・椅子撤去)(照明つける)
シーン6 いじめ1・あいなの気持ち
モブ1「あの子がそうらしいよ」
モブ2「え?あの噂の??やっばあ~」
モブ3(まき、ぶつかる→通り過ぎるとき)
「いってえな〜、お前ぶつかってくんなよ」
まき 「ごめん」
モブ3「お前ぶつかってきたんやから土下座くらいしろよ」
モブ1「ちょっと、そっちがわるいんだからさ、早くしてくんない〜?」
まき 「私ぶつかりに行ってなんかないで。……そっちがぶつかってきたんやん」
モブ2(かぶせるように)「うわー人のせいにしとる〜」
モブ3「ちゃんと責任とれよ」
(あいな 右から歩いてくる)
あいな「お前らまきに何しとんの‼」
モブ2「……な、なあ、もう行こ」
モブ3「お、おう。」
(モブ 右へ去る)
あいな「まき、大丈夫やった?!」
まき 「う、うん…」
あいな「何があったん?」
まき 「なんか、私がぶつかってきたって因縁つけられて…」
あいな「はあ?!まきがそんなことするわけないやん!うちが先生に言いつけたる!」
(あいな 左へ行こうとする→まきが引き止める)
まき 「待ってあいな!!そんなことしたら、あいつらもっと嫌がらせしてくるかも…」
あいな(かぶせるように)「でも……」
まき 「…あいなが強めに言ってくれたし、もう心配あらへんよ。さっきはまじでありがとう!」
あいな「…うちらは友達やん、こんなん当たり前のことやろ。先生には黙っとくけど、なんかされたら絶対うちに言うんやで!!まきがなんと言われようと、うちはまきの味方やからな!」
まき 「ありがとう〜あいな〜」
「あっそうや、先生に呼ばれとるんやった」
あいな「本当に大丈夫なん?うちも一緒に…」
まき 「大丈夫。1人で行ってくるわ」(走り去る)
あいな独白(スポットライト)
あいな「うちにはめっちゃ大事な友達がおる。はるかとまきっていう子で、二人と休み時間に喋ったり、一緒に帰ったりするのは本当に楽しい!はるかは中学校からの友達で一緒におると楽しくて、まきはいっつもうちを笑わせてくれる。二人のことが大好きやしめっちゃ大事。だから……二人を傷付けるやつがおったら、うちが絶対に許さへん」
暗転6
(照明暗め→つける)
シーン7 絶交
まき 「おはよ~!あいな~はるか~」
(あいな、はるか 無視) (まき、机にリュック置く)
まき 「あれ、はるか?あいな?」
「お~~~い」(手の上下運動)
あいな「話しかけてくんなよ」
まき 「えっ…」
あいな「うち知ってんで、まきが本当は裏でうちらの悪口言っとるって!!!」(大声)
まき 「は????そんなわけないやん!!!!」
あいな「とぼけても無駄やから」
まき 「とぼけてないし!!待ってよ何でそうなるん??私何もしてないよ!なぁ、昨日何があっても味方やでって言ってくれたやん!!」
あいな「よくそんなこと言えるな!!信じるも何もないやろ。確かに昨日、うちはまきの味方やで!って言ったで?でもはるかを傷つけてたんやったら話は別やん!!!うち、うち……まきのことずっと信じとったのに!!」
まき 「なに?(はるか見る)どういうこと?」
はるか「まき、しらばっくれやんといてよ。そろそろいいかげんにして」
まき 「は?怖い怖い怖いさっきから何の話??」
はるか「あいながおらん時 『はるかはどこまでってもあいなのおまけ。あいながおらんかったら何も出来やんくせに!そろそろ身の程わきまえろブス!』ってはるかに言ってきたやんか!!!!」(泣く演技)
「あいなが仲良くしとる子やから仕方なく仲いいふりしてきたけどもうさすがにはるか限界!!」
まき「はるか、何でそんな嘘つくん!?私そんなこと一言も…」
あいな「まだしら切るつもりなん!?うちらまきのこと信じとったのに!!!親友やと思っとったのに!!!」
(まきのリュックへ近づき、キーホルダーを手に取る)
あいな「こんなもん…!」(リュックからキーホルダーを引きちぎる)
まき「あいな、やめて!!!」
(あいな、キーホルダーを床に叩きつける)
(まき、床のキーホルダーへ駆け寄って拾う)
まき「なんで…なんで私がこんな目に合わなあかんの…?」
「新しいクラスには仲良い子があんまおらんくて 、何とか友達作らなって…それで…人の愚痴言ってみたり、無理して笑ってみたり…全部2人にノリ悪いって思われたくなくて必死に努力してきたのに…それなのにっっ」
はるか「やっぱりはるかたちのこと嫌いなんやろ〜?」
あいな「ほんとサイテ〜やな」
まき 「もういいよ!!!」
(まき教室から走り去る)
暗転7
(照明暗め→つける)
シーン8 いじめ2・るり
まき (まき教室入り自分の机へ→机の上にゴミ)
まき 「えっ…なんなん、これ…」
はるか「うわぁ〜まきの机きったな〜」
あいか「ええ気味やん。自業自得やろ」
モブ3「はるかみたいなええ子の悪口言うからこんなんになるんやん」
(まき、呆然→片付け始める)
モブ1「てかさー、あいつそれ以外にも色々やっとったらしいで。テストでカンニングしたりとか」
モブ2「えっ、やっばー」
音響⇒うるさくまきの噂、ざわざわ→片付け終わる→イヤホンをつけて、本を読んで耐える→音響小さく⇒それでも聞こえる)
(耳を塞ぐ→照明、ゆっくり暗く)(音響消える)
? (後ろから入ってくる→声をかける)
? 「ねえ、大丈夫?」
まき 「……え?」
(照明戻す)
? 「頭痛いの!?保健室行く?」
まき 「………大丈夫」
? 「大丈夫って…だってまきちゃん顔色悪いよ??わたしも一緒に行くから!!ほら(まきの腕をつかむ)」
まき 「本当に大丈夫だから。(手を振りほどく)…っていうかあなた誰?」
るり 「え?るりだけど…この前の席替えからずっと隣の席じゃん!」
まき 「え?じゃあ、一か月も隣にいる人を知らんかったってこと?」
るり 「そうなるね」
まき 「……そっか、私頭おかしくなったんかな」
るり 「多分頑張りすぎて疲れちゃったんだよ。だからさ、たまには閉じこもってもいいんじゃないかな?」
まき 「えっ……」
るり 「でも話し相手がいないのも退屈でしょ?わたしで良ければいつでも話聞くからさ。また話そうよ」
まき 「うん……ありがとう。るりちゃん 」
るり 「るり、でいいよ」
まき 「わかっ、た。」
るり 「じゃあ改めてよろしくね、まき」
まき 「うん。よろしくね、るり」
(2人で握手)
暗転8
(机2台)(あいな、はるか→入ってきて机の近くで立って話している)(照明つく)
シーン9 それぞれの幸せ
(音楽)
(あいな、はるか)→るり、まきが来て退場
るり 「まき、どうしたの?」
まき 「ううん…なんでもないよ〜」
るり 「明後日さ一緒に遊びに行こうよ〜」
まき 「ええよ〜どこ行く〜?」
るり 「カラオケがいい〜」
まき 「カラオケまた行くの〜?ww」
るり 「wwいいやじゃん!そういやさまきー、修学旅行のバス、隣に座ってもいい?」
まき 「あ…うん、一緒に座ろ~」
るり 「あれ、今一瞬迷った?」
まき 「あっ、いやるりが嫌とかではないよ…やけどさ」
るり 「やけど?」
まき 「私、クラスのみんなから嫌われとるしさ。」
るり 「そんなの気にしなくていいんだよ。だって、あの噂嘘でしょ」
まき 「えっ…なんで知ってるの?」
るり 「だってまきがそんなことするわけないじゃん」
まき 「(泣く)ありがと…」
るり 「まき?w泣かないでよ」
「まきとわたしはず〜っと友達だよ」
「ほら一緒に帰ろ!」
まき 「うん、帰ろ」
(→まき、るり去る)
(あいな、はるか歩いてくる)
あいな「なあなあ、さっきのみた?やばくない?」
はるか「えっ、それな…まき誰もおらんのにひとりで喋っててまじで怖いんやけど」
あいな「まき、大丈夫なんかな……うちらがやり過ぎたせいで、あんなんになっちゃったんかな…」
はるか「まぁ、嘘つきには当然の報いやろ。それともあんなサイテーな奴許しちゃうん?」
あいな「それも……そうやな」
はるか「な~あいな~うちら2人はズッ友やんな?」
あいな「そりゃそうやろ。はるかのことはうちが守り抜くから」
はるか「えへへ、ありがとう。」
暗転9
(机撤去)(まき、一人で喋る)
まき「修学旅行って、北海道やんな?」
『るり「そうだよ〜。まき北海道で何したい?』
まき「あ〜、私ジンギスカン食べてみたい!それと、海鮮丼も!」
『るり「まき食べてばっかりじゃんww」』
まき「食べてばっかで悪かったな〜!あっ、あとホテルの部屋で一緒にカードゲームやらへん?私家から持って行くから!
『るり「用意周到だね〜ww」』
まき「計画立てるのは大事やろ?……あ〜修学旅行ほんま楽しみやわ~。
だって私達はずっと友達やもんな。ね、るり。」
(幕が下りる)
終わり
『教室の二リンソウ』 @cocomi44
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。『教室の二リンソウ』の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます