物語の構成がとにかく秀逸で、読んでいて強く引き込まれました。
物語の構成がとにかく秀逸で、読み進めるごとに引き込まれていきました。
設定そのものが面白いのはもちろんですが、それ以上に魅力的なのは「どう展開するか」が非常によく練られているところです。
各話ごとに「何を描くか」が明確で、伏線や変化の配置にも無駄がなく、自然と物語の奥へ誘われるような構造になっています。
亡霊が宿るバットという突飛なアイデアを軸にしながらも、野球という現実的な題材とのバランスが絶妙で、
設定とドラマの融合に説得力があります。
まだ読んでいる途中ですが、今後の展開がどう広がっていくのか、登場人物たちの因縁や変化がどう描かれていくのか、とても楽しみな作品です。
特訓? 分析?
この作品を読むと、コミュニケーションが大事なんだと感じた。
自分には野球しかないと自覚している入夏水帆は成果を上げられずにいた。ある日、勇名涼と出会い、入夏の運命は大きく変わっていく。
あらすじを読んだときは入夏と勇名のやりとりを主軸に物語が進むと思っていたけれど、本編ではたくさんのキャラクターが登場して主人公と関わりを持つ。そりゃそうだ。野球はチームプレイだから。むしろ、仲間との交流がこの物語の要となっている。
勇名は入夏にアドバイスする立ち位置で、思ったより出番が少ないように感じられたが、核心をつくセリフが目を引いた。
一章で充分に入夏は成長したが、活躍はこれからである。
主人公、入夏水帆はプロ野球選手だが成績は振るわず立場が危うい。
そんなとき、入夏は知り合いからバットを渡される。
何とそのバットは喋るし、陽気な性格で冗談まで言う。的確なアドバイスまでくれる不思議なバットだった。
そのバットは自分のことを若くして亡くなった天才打者、勇名涼と名乗るが……
バットが喋るという設定から面白いです。
主人公の入夏とバット(勇名)の会話もコミカルで楽しく、どんどん読み進めることができます。
題材の野球を知らなくても分かりやすく楽しめる作品に仕上がっているのが凄い!
物語が進むと勇名以外にも物体に宿った野球選手が登場し、入夏も因縁の対決に巻き込まれていく熱い展開!
入夏とバットは名コンビになれるか、見守りたい作品です!