世界完全平等全員対等会議

こざくら研究会

アルティメット世界完全平等全員対等会議

 バタビラクボボロンロ星では、長きに渡り多種多様な争いが絶えなかった。このままでは争いによって種が滅ぶ事を危惧し、各国の話し合いがもたれたのだった。


 ここはポポンポンポ自由平和共和国。長年各国を経済侵略し、圧倒的な戦力と経済力で脅し、相手に言う事を聞かせる事に定評のある国である。そこで、『世界完全平等全員対等会議』が開かれたのであった。


 そこでA国大使、これは名前を伏せている訳ではなく、本当に名前がA国と言うのだが。その伸び縮みする口を、ちゅーちゅーと音をたてて伸縮させながら言った。

「えー」

 そこで諜報大好き、逆らう人を秘かにナイナイするので有名なB国大使が言った。

「拒否権を行使する!」

 B国は、他の国にはない『拒否権』を発動するを得ていた!!

 A国の提案は、何だったかわからないが取り敢えず拒否された。

 ここは各国の思惑が渦巻く『世界完全平等超絶全員対等均一会議』である!


 拒否されたA国大使は、体色がしましまだった。一方、B国大使は体色が一色だったのである。

 A国大使はB国大使を非難した。B国大使はわたしが『しましま』の民族だから差別しているのだ。どんな体色でものはずなのに。わたしはで誰もが迫害されない世界を作るべきだと信じる。この一色野郎め!! 死んじまえ!!


 それにC国大使がマンドラゴラを食べながら言った。

「まあまあ、落ち着き給え」

 C国大使は動物愛護の観点からの完全なマンドラゴラ食主義者である。最近マンドラゴラには痛覚と感情とコミュニケーション能力があるらしい事がわかって来た。現に今もマンドラゴラは痛いよ、痛いよと言っているが、それはきっと多分、そう聞こえるだけの偶然にしかすぎないので、C国大使は気にしない。バリバリ食べる。


 そんなC国大使のどっちつかずの言葉を、A国大使は非難した。〝生物学的な分類1〟にはわかるものか。

 それにC国大使は憤慨する。〝生物学的な分類2〟は、〝生物学的な分類1〟を何時の時代も虐げて来た!! 今こそ〝生物学的な分類1〟の権利の向上を果たすべきだ! すべては平等で対等であり、どちらかがどちらかを侮るような発言は許されるべきではない!! 所詮、〝生物学的な分類2〟には、〝生物学的な分類1〟の気持ち等わかるまい!!


 D国大使が言った。

「あのー、みんな違うんだし、まず、互いに違う所から、受け入れませんか」

 D国大使は〝争いの輪〟に入る事をしなかったので、各国大使にボコられた。

 ここは各国の思惑が渦巻く『スーパー世界ワールド全種ウルトラ完全パーフェクト平等超絶全員対等均一会議』である!

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