2023年3月14日 「生きている」とは言い難いが、終わりには、まだ出来ない-残り0日-
今、路上生活者を笑いものにする動画を撮って投稿した十代の少女が書類送検されたというニュースを見ながら、この文章を書いている。
コンビニでご飯をおごる、と路上生活者の女性に声をかけて、会計の直前に置き去りにして逃げる、という行為をしたという。
バズりたかった、という少女。
私は思う。将来の自分も路上生活者になる可能性がある、と。
だから、身につまされる。
でも、事件を起こした少女にはそんな想像は出来なかったんだろうな。
一年前、袋小路にいた私。
現在も、袋小路にいる私。
見通しは暗い。
だけれど、毎日、死ぬことばかりを考えていた日々は少しだけ遠くなった。
ちょっとずつ、身体が動くようになってきた。
と、いっても週の半分はほぼ寝たきりだけれど。
マロンが、まだ生きている。
両親も、まだ働いている。
4月には両親と共に新居に引っ越しをする。
いわゆる子供部屋おばさんってやつなんだけれど。
……どんなに惨めでも、死んでいるような体でも、生きていく。
頑張る力はないけれど、それでも、のらりくらりと。
あと、一年。そう思って生きてみる 福倉 真世 @mayoi_cat
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