Visitors~繋がれた希望~

AUGA(オーガ)

第1話 Reason for living

~prologue~

2055年 

世界の人口は18人になっていた。


昔は色取りがあった地球も今では

人が住んでいた町は灰色く、濁りきったが

生物が住む、自然は人間の減少で

彩を取り戻していた。


何年も前からうたわれていた

”温暖化”の影響で主要都市は水没し

”細菌”の漏洩により

人は毎秒のごとく息を引き取ることになった


一番は人が人を無下に扱ったことで起きた

戦争だった


裏切りと主観さ

それが大きな犠牲を産んだことに気づいたか

どうかは?

本人たちにも聞けない


茶色い目の少年と澄んだ青い目をした少女が

静かな海の遠くを見る


風の音が止み

息を飲む


「俺たちの失敗を変えよう!

俺らが出来るあの人への報いはそれしかないかもしれない」


意味深なことを言う

彼に彼女も首を縦に振る


二人が向かう先は

山奥にある石材の家だった


整った机に綴られた資料を手に取り

大きくかかったシートをはがす


「これだ!」


黒塗りの重厚なカプセルに目をやり

その中に入る二人

起動する

システム

彼らは光に包まれ

粒子となり消えた


彼らが向かう先はどこなのか?




~purpose~


「ちゃんと形成されてるか?」

「大丈夫!」

「私は?」

「問題ない」


粒子となった彼らは

建物の無いところに再び現れた


広くその場を見渡す2人


確信を得たかの様に

頷く


彼らがいた場所とは大きく変わった場所に立っていた


ここは

2023年の日本である


澄んでるわけではないがその場の空気を

深く吸い

深呼吸する二人


走る車に普通に仕事をこなす

人間を初めて見ることが出来た2人は


初めて笑顔を見せた


茶色い目をし堀の薄い顔をした

少年

”ミクニ”

青い目に黒い髪、堀の深い

少女

”ミア”


この時代に来た彼らの目的は何のか?


これは近々皆さんの未来に起こる

現実の話かもしれません。







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