東京へ行きたかった

興梠司

第1話 東京へ行く準備をする

僕は東京に憧れていた、東京ならなんでもあると思っていた。

お母さんは「大人になるまで待ちなさい」と中学生の僕に言った。

「東京は危ないから一人ではいけませんと」


僕は福島に住んでいる、東京までなら一時間と少しでいけるのに

お母さんは「ダメ」だというので僕はとびっきりの計画を考えた。


今までもらってたお年玉の少し残りはあるし、毎月お小遣い3000円は貰える、おじいちゃんの方叩きで+500円、わるくない。。ちゃんと貯めれば一人で

東京にいっても困らない金額は貯めれるはずだ。


僕が早く東京に行きたかった、東京に行って原宿でクレープを食べて東京タワーをみたかった、新宿は怖い街って聞いてるから行かないかもしれないけどトー横には興味があった。


僕は毎日のようにおじいちゃんの肩叩きをした、おじいちゃんが「もういいよ」と言っても肩叩きをした、おじいちゃんの肩はこっていたはずなのにふにゃふにゃになっていた、肩叩きだけで7000円溜まった。2ヶ月分の小遣いで6000円、お年玉の残りで20000円、33000円が僕の手元に残った、これで東京に行ける。

原宿でクレープが食べれるんだと思ったらワクワクがとまらない。


問題は目的地にいついくかだ、僕的には今にでも飛んでいきたいが、今はお母さんが家にいるのでバレてします。土曜日の早い時間お母さんは5時からパートに出るのでその後ならバレずに東京に行くことができる。


土曜日までお母さんの機嫌をとりまくった、洗濯、食事の後片付けなんでもした、どうせ東京行きがバレたら怒られるんだ」、今のうちに機嫌をとっておけ。

k源が良くなったお母さんは臨時収入に5000円をくれた、それが東京行きというお金ということも知らずに。


僕の手持ちは38000円となった、これで原宿のクレープが食べれることになった。


決戦の土曜日、結論を先にいうと僕は東京には行けなかった。お母さんに止められた。その日お母さんはパートが休みで昨日からウキウキに準備していた僕に気づき

僕が外に出ようとしたとこを捕まえたれた。

あっけない現行犯逮捕だった、僕は中学生ななってまでも泣いた。

「クレープが食べたいと」

お母さんがクレープを作ってくれたがそれとは違う。

竹下通りのクレープが食べたかった。僕はまだ東京に行くことは諦めて

いない。絶対なんとしてでも東京に行くと決めた

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東京へ行きたかった 興梠司 @asahina0606

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