エピローグ
「あんたこれで良かったの?」
待ち伏せしてたライカが電柱にもたれかかりながら、横切ろうとしていた私に話しかけてきた。
「いいの。こうでもしないと踏ん切りつかなかったから」
「いや、余計引きずりそうな気がするけど……」
「あー!うるせー!」
うるさい口を塞ぐ代わりに思いっきり乳を揉んでやった。思った以上に大きく触り心地が良くて、敗北感に苛まれた。
「自分から襲っといて何がっかりしてんのよ」
「どうせ私なんか色気のないただのギャルですよーだ」
恨めしそうにライカを見つめると、困り顔をしていた。さながら駄々をこねる子供をなだめる母親みたいな構図になっていた。
「分かったよ!焼き肉いくぞ私の奢り」
「やったー!愛してるライカ!」
「くっつくなバカ!」
しばらく恋愛なんてできそうにないけど、友達とワイワイしながらボッチするのも悪くないなとライカ見ながらつくづく思った。
二人のカンケイ~歪な私たち 是宮ナト @i-yui017
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