小さいな片思い
ハナミ
第1話小さい恋に憧れた中学生
私は中学生の時、友達と遊ぶのも大好きだったけど
本を書いたり、詩を書いたりするのも好きだし。
友達と夜遊びもした。
とにかく今思えば家が嫌だったんだと。
でもね
いつも図書館に行くと、静かに本を読んでいる彼。
一体どんな本を読んでいるんだろう?
私はバラバラ
その時の気分
恋愛小説や
辞書
を見て漢字を見て日本語は、美しいなと。
岩波書店の辞書が1番好きで。
私はどちらかと言うと
明るくない
皆は明るいと思っているけど
私はありのままの自分を出せない
そう
人間が怖いんだ
そんなときに彼に会った
彼が読んでいたのは
詩集だった
金子みすゞだった
私も読んでみた
言葉が、コロコロと踊って
地面に水が染みるように
夢中になって
次に彼が読んでいたのは
総じて近代文学
私が好きな理由は
言葉遊びや
平仮名、漢字、カタカナ
これが音楽のように
響く
私は一言も話した事のない
緊張して
話せない
彼が読んでいる本を読む
好きな人
見ているだけでドキドキする
私の性格は内向的
だけど
外交的と思う
私は
同情が嫌いで
悲しみは
明るい話に
私が吐露する存在はない
人に弱みを見せるのが嫌だった
そんな
私も変わった
色々な本を読んだが
人間に疲れると
星の王子さまを読む
彼には結局
一言も話せずに
週に2回図書館に通い
色とりどりの本を読み
恋愛小説も読んだり
冒険小説を読んだり
彼には
きっと
素直な人が合う
私ではダメだ
だけど
名前も知らない貴方
沢山の作家を教えてくれてありがとう
私も
今頃
当時の事を思いだして
気持ちを紡いでます
ビターチョコ
この気持ちは甘くない
本当は恋心だから
甘いと思うでしょ?
違うの
見るだけ
ガラス越しに違う世界の人間
に恋をしているみたい
恋は甘くない
ほろ苦い
ビターチョコ
でもね
プレゼントは
知識
沢山の本を紹介してくれて
この気持ち
恋心だったのか
先輩だったのか
不意に
もうずっと読んでいない
三島由紀夫の本が読みたくなった
言葉の羅列が美しい
今は内容を忘れているから
初めまして
になる
貴方に恋をした
本に恋をした
貴方は
私の青春の学び
小さいな片思い ハナミ @muneta
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