滅茶苦茶怖い美人上司、二人きりになると可愛いだけの人

@20040123

第1話

やぁこんにちは、ここ配属になってから滅茶苦茶仕事が大変だよいやマジで

まぁ最も配属されて4年ぐらい経ってるから慣れてると言えば慣れてるけども

あ、自己紹介がまだだったね

私の名前は黒崎輝弘、まぁ何処にでもいる普通の社畜‥いやここ所属って時点で普通じゃないな、余程の事がない限りあり得んし

後こんな顔をしているがれっきとした男だ

まぁ何処に配属されているかと言うと‥


『緊急!緊急!立て籠り事件発生!捜査員、及び特務機動隊は出動せよ!』


備え付けられたスピーカーから命令が下る

‥またか、2日に1回立て籠り事件があるのはどうかと思うの


「行くぞ!」


「「「「「おうっ!」」」」」


そう言って装備などが保管されている部屋に走っていく同僚の後に続く

どいつもこいつも厳つい顔してるねぇ‥

まぁここまでの感じで察している人も多いと思うが、私はここ、特務機動隊の隊員だ

まぁ内容としては今のように立て籠り事件の対処や重要人物の護衛等々‥まぁ危険な任務が多いということですねはい

装備も装備でそれなりのものが用意されていて、ぶっちゃけ自衛隊と対して変わらん

と、そんなことを考えながら準備をしていると


「何をぼさっとしている」


と、そんな声がしたので振り向いてみると、そこには既に防弾チョッキ等に身を固めた美女がいた

この人の名前は清ヵ峰土岐、まぁこの職場での私の先輩にあたる人だ

私より4年上で現在26歳、だけどこの部隊じゃ結構な古参に入る

というのもこの部署、30歳まで居られるのが奇跡というレベルだからしょうがないけど

え?何でかって?

死亡したり怪我して退職したりする確率が高いからだよ

因みに先輩だけど、同僚達には


「鬼の土岐」


「訓練地獄、現場も地獄、生きられるのは運が良い者のみ」


とかまぁ色々と言われてる通り、かなり怖いし厳しい

この人の笑顔なんてそれこそ片手しか見たことないだろうしねぇ

まぁその中に私が入ってるんだけども


「さっさと準備しろ、現場は待ってくれんぞ」


「「「「はいっ!」」」」


そう言って防弾チョッキだの何だのを着込む

他にも小銃や拳銃を装備するからぶっちゃけ凄く重いとしか言いようがない

まぁスナイパー班は私たちより重いけど

それを着終えると、次々と飛び出していく隊員達

最後尾の私もそれに続こうとしたけど


「待て」


そう言われたので止まって先輩と向き合う

先輩が他の隊員が全員去ったのを確認したかと思うと、次の瞬間抱き締められる

因みに私の身長は164センチ、先輩は175センチと結構な差がある


「先輩?」


「‥よし!補充完了!」


そう言って私から離れる先輩

その顔にはさっきまでの厳しい表情はなく、何処かスッキリとしたような笑顔がある

こんな顔見せてたらそこら辺の男はコロリと落ちるだろう

まぁそんな顔見せない人なんだけどさ


「あのですね‥誰かに見られてたらどうするんですか」


「心配するな、私はそんなへまをするような人間ではない」


そう言って胸を張る先輩、普段の姿見ている奴がこんな姿見たらびっくりして腰抜かすんじゃないかな

まぁそれ以前に見た奴がいたらこの人‥やめよう、これ以上は言わない方が良いな


「はぁ‥取り敢えず行きますよ、現場は待ってくれないんでしょ?」


「あっ、ちょっと待て!」


そう言われたから振り向いたら、次の瞬間には私と先輩の唇が重なっていた


「‥ぷはっ、じゃあ遅れるなよ!」


5秒間くらいそうして離れた後、そう言って集合している場所に走って向かう先輩


「‥あぁいう不意打ちはやめてほしいんだけどなぁ‥」


そう呟きながら私も後を追った


私、黒崎輝弘は、先輩である清ヶ峰土岐と恋人関係である


因みに立て籠り事件だが、犯人が素人、なおかつ単独犯だったから余裕で制圧できた

まぁ皆昼飯前の出動だからか異様に殺気立ってたっていうのもあるけどね

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