第5話 痛恨のミス

 家に帰ってきた俺は早速机の上に帰り買ってきたものを広げる

 買ってきたものはダンボールとガムテープ、布、毛布、針金……etc

 財布はかなり軽くなってしまったが推しの為なら安く感じてしまう

 まずは針金で骨組みを作ってその上にダンボールをくっつけてみる

 勢いで買ってきたがただの男子高校生が着ぐるみの作り方なんて知っているわけが無い

 その場のノリと自分の感を頼りにそれっぽく作ってみる

 

      ◇◆◇


 数時間が経ち試作品が何個が出来上がった。が…

 はっきりいってどれも使い物にはならなそうだった 

 まさかここまで難しいとは、これからは何気なくお店や遊園地などにいる着ぐるみに対して敬意を示したくなってきた

 まずは試作品1号目こいつは針金を球の形にして頭を作ろうとしたのだが…針金で骨組みを作るというのは間違っていなかった

 だが、実際に被ってみるとまぁ痛い。頬や頭にグサグサ刺さってくる

 それじゃあ、と思い試作品2号目針金が邪魔なら切って外してしまえーの考えでいってみた

 すると次は少しの衝撃でダンボールが潰れてしまった

 そりゃそうだ。特別厚いダンボールを使ってるわけじゃない

 ちなみに俺がダンボールを使っているわけは軽くて加工がしやすいという理由からだ

 そこで俺に電流走る

 柔らかいから形を留められないのなら厚くて硬い物を使えばいいのではないのだろうかというものだ

 そして軽いものというので俺には1つ思い当たる素材があった

 それは発泡スチロールだ

 海鮮類や冷凍食材とかを詰めるアレ

 水に浮くほど軽くてしかもちょっとやそっとじゃあ壊れない丈夫さも持ち合わせている

 なんで俺は今までこいつの存在を忘れていたのだろうか

 こうして俺は自室を飛び出すのであった


        ◇◆◇


 とりあえずでダ〇ソーに来てみたが痛恨のミスに気づいてしまった

 そう、顔を作れるほどの厚さの物が無い…

 薄いものを買うにしても金がかかりすぎてしまう

 店の中でへたれこむ俺を周りは奇異の目で見ているがそんなの関係ない

 俺は何とか店員さんに支えてもらいながら店の外まで出してもらった

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

先輩は幼女でクールでたまにカワイイ 夏凪碧 @aqua0825

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ