哀しみのそうめん戦争

哀(かな)しみのそうめん戦争(せんそう)

「ふぅ…」

 実家じっかからおくられてきたそうめんも、これが最後さいご一束ひとたばだ。

 それにしてもあつい。なんでこんなにあついんだ。

 おれつくったそうめんをテーブルにき、めんつゆをつくろうとしてふとめた。

 適度てきどにとかしたアイスでえば、つめたくて気持きもいんじゃね?

 手元てもとには五百円玉ごひゃくえんだま一枚いちまいあった。

「―」

 おれ誘惑ゆうわくけた。ちかくの激安げきやすスーパーでアイスをってきて早速さっそくべた。


 …どうしておれはそうめんとアイスのコンボをえるとおもったんだぁ…!

 おれふか自己嫌悪じこけんお後悔こうかいさいなまれていたときだ。

「!」

 よくわからないが、なにかをかんじた。

「⁉」

 べたはずのそうめんが、たばになった状態じょうたいでそこにあった。手元てもとには使つかってこまかくなったはずの五百円玉ごひゃくえんだま

 これはすこまえ流行はやったループ現象げんしょうというやつでは…

 よくわからんがチャーンス!絶対ぜったい美味うまいそうめんをう!


 …なに間違まちがったんだぁ…!ハンバーガーは美味うまいじゃないかぁ…‼

「!」

 またあの感覚かんかくだ。そうめんと五百円玉ごひゃくえんだまもまたもどっていた。

「…こうなったら、おれとそうめんの戦争せんそうだっ!意地いじでも美味うまいそうめんをってやるっ!」

 おれはそのあとループをかえし、ついに正解せいかいつけた!


 …めんつゆだったぁ!そりゃそうだろう…‼

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

哀しみのそうめん戦争 @LaH_SJL

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ