超優良物件への転生 〜番外編〜

猫ってかわいいよね!

ねこねこの猫。猫って尊いよね?ね?

『ンナアー』

鳴き声が聞こえた。

これは…


「ねこ?」

ハローハロー。

こちらルーク・スケヴニング☆

今はケイシー先生の授業も終わり、休憩中ナリ。

そんな時。

彼らを見つけた。


その姿はまさに天使。

柔らかな体毛と、鋭く優しい光をたたえた美しい双眼。

声は聖母のごとく。

手には誰も彼もを包み癒すにくきゅうがある。


そう、彼らは––––

彼らこそは––––


猫である!


(ッスー––––…)


「かわええ」


***


「んー、どした、どした?

頭なでてほし〜の?かっわええなあ…。」

「ん?ん?お前たち、どっから来たのお?」


目の前には三匹の猫。

黒猫と、三毛猫と、錆猫がいた。

くるくると喉を鳴らしている。


…俺っち猫大好きなの。

猫なで声は許して。貴方も猫好きでしょ?

え?なに?犬好き?

     うさぎ好き?

     ハムスター好き?

     エレファント好き? 

     ウーパールーパー好き?


知らんがな。いや、否定はしないけど。

犬もうさぎもその他も可愛いよね。

虫が好きな人もさぞかし多くいるでしょう。

でもね?俺は猫が好きなの。

そこはどうか甘んじて受け入れてください。


「んー、きゃわいい」

特にさ、この目!口!鼻!おてて!

あ、ひとつに定まってないな。

ま?全部可愛いからいいよね。


口なんかさ、端の方がくりゅんって、上がってんのよ。

キュンとする。

あーもうなんでこんな可愛いの?


やっべキャラ崩壊が深刻ぅ。

ツバキ化してる⁈

ヒルト師匠化も垣間見えてるのに⁈

でも今はこのひと時を楽しみたい…っ!


すーっ、と猫を吸いたいという衝動をどうにかして抑える。

いや、この時代衛生観念心配である。

触ってる時点でアウトなんだが。

死神特典とかないだろうか。

なんか、こう、いいの。


「うっわ我が主人がデロデロになってるみっともない」

「…ギルバートくん?いくら俺でも、怒るよ?…俺猫が好きなの!いいの!」


揶揄ってきたのはギルバート。

なんだよ、その目。

熱がこもってねえよ。

ボクはあ、そんな目でえ、興奮しませんよお?


「この猫ども、どうしたんですか?まさか、貴方がいれたんですか?」

「違うよ。ここにいたから、構ってもらってた。……カアイイなあ」


…沈黙


「ひかないで?好きなこの前でこうならない?」

「ツバキさんの様ですね素晴らしい」


…猫がいればいいんで!

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