第20話 ズッキーニ
ねぇねぇ、先週からあのチルド室に来た新人さん、ちょっと気にならない?
どこの新人さん?
ほら、あそこの外見が、私とウリ二つの方よ
あらホントだ、あなたより少し太ってるけどウリ二つ、きっとあなたの親戚じゃない?
お名前、何て言うのかしら?
きゅうりさん、ちょっといいですか
これはこれは、なすび部長、とち乙女の会話に聞き耳たてるなんてちょっと酷いわ~、このおたんこナス
おたんこナスとは随分だ、で彼の事を知りたいんじゃないの?
えぇ、なすび部長、彼の名前知ってるんですか?
あぁ、ズッキーニっていう洋モンだ、でも彼をズッキーニしちゃいけないよ
彼をズッキーニしちゃいけないって、なぜですの?
いいかい、きゅうりさん、君と彼とは住む世界が違うんだ
住む世界が違うって、どういうことですの?
彼は、ああ見えて実はカボチャの仲間なんだ
えっカボチャですって? 私、こ、心が…
心がどうかしましたか?
ズッキーナ
きゅうりさん、それ彼のイタリア名
『一分落語』 紫紺亭 弁当 @gomeiji
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。『一分落語』の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます