第1話
「入っていいよ」
できるだけ優しい声で話しかける。何せ彼女はまだ14才だからね!俺のことをロリコンって言うなよ!別にてを出す訳じゃないんだからね!仕事だ仕事!
閑話休題
「失礼します」
入ってきたのは獣人種と人種のハーフの娘。
小さいながら大人と引けをとらないポテンシャルを秘めている子だ。
ビクビクした様子でイスに腰を掛けると、俺のことをまっすぐに見てくる。
(うっっ、そんな目で見ないでくれよ~きまずいったらありゃしない)
何せ今日追放するのはこの子、アルネなんだから。そんなことを顔に出すわけにはいかないのでありったけ顔をつくって、
「今日呼んだのはほかでもないアルネは追放だ。荷物をまとめて出ていきなさい。」
(言ってしまった~!!やだやだこの子はこれから絶対伸びるのにー!)
俺の言葉を聞いたアルネは泣き出しそうな目で見つめながら言ってきた。
「お願いです私はまだやれますギルドマスター!ここしかないんですほかのところはもうダメだった…ここしか拾ってくれなかったのに…グスン」
ついには泣きはじめてしまった。
(ヤバい、すごく気まずい助けてローラ!)
横にいるローラを見るとローラは蔑んだ目でこっちを見ていた。
(あーー!!やめてくれー!俺は追放したくないのに!!)
それからしばらくして、アルネが泣き止んだのち話を始めた。しかしアルネは生気が抜けたようにうんともすんともいわなくなってしまった。ローラに頼みアルネを宿まで送ってもらっうと、レイは動き始めた…
(さてと、ひとまずこれでギルドとしての仕事は果たした。なにを言おう、今までに何人も追放してきただけあってこの後の対策はしてあるんだ。ワッハッハッハ)
まずはアルネの宿にいって話すか。
コンコンッ
「アルネいるか?俺だギルドマスターだ」
なにも反応はないがひとまず入ってみる。
やはりアルネはなかにいた。
「アルネこれからどうするつもりだ?」
これも返事はない。虚空を見つめているだけだ。
「アルネ俺の話を聞いてくれ。俺は今までたくさんの人に追放を言い渡してきたそれでもしっかりその後のことは道を示しているんだ。」
聞いているようだが特に反応はない。
それでも続ける。
「もし良かったらなんだがうちで働かないか?」
この言葉に反応してバッ!とこっちを見た。
(ちょっとほほえましい)
っと、つい考えてしまったが反応があったことには喜ばしい。
「うちってギルドは追放されたのでは…」
「いや、ギルドではなくて俺が有望株を集めてつくっているいわば私兵団のようなものだ。」
「?」
「ここからは入るなら説明するし入らないなら説明はしない。どうする?」
「……入り…ます。」
葛藤したのかちょっと返事が小さかったが入るのなら説明しよう。
「俺は今自由を掲げているギルドに不満をもっているんだ。」
「なんでですか?しかもギルドマスターしてるじゃないですか。」
「いや、実際自由だといって依頼料金の半分をもっていったり、成果が少ないからといっても追放するのはおかしい。」
「……」
「だからギルドの上層部の奴らを打倒して新しいギルドをつくろうと思ってる。そのための資金なりを癪だが稼ぎのいいギルドマスターとして稼いでる。あと、ギルドマスターとして追放される有望株を集めているんだ。」
「なるほど」
(この説明だけでだいだいわかったのか!やっぱりこの子はすごいな、うちに来てくれて嬉しいや。)
なーんてことを考えていると、
「つまり私は有望株…しかも私兵団に誘われるくらいの…求られてる…ふふふっ」
なにかすごい自分のことを褒め始て勘違い始めそうなのでさっさとつれていくことにする。
「ちなみに私兵団にもたくさん人がいるからね、つっても今まで追放された人がほとんどだけど。はやくついてきて、いくよ。」
「はい!お願いします」
(よし、これで結構な数の子たちがそろったぞー!あとちょっとだ。)
(私が有望株…つまり認められている…求められている?…ギルドマスターに?…ふふふっ)
それぞれいろんな考えを持ちながら軽い足取りで進んでいくのだった。
タニ様です。
よくよく考えれば始めてのストーリー作りです。
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(不定期更新です)
今日もまた追放を言い渡さなければならない~待ってくれ、そいつはそろそろ芽がでるんだ!~ タニ様 @tanisama74
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