これは、ネタバレしちゃうからあらすじも、何もかも書けないですね!でも、面白い。兎に角面白い。一回読んでから、もう一回読んで納得です。親の気持ちがよくわかる。子供が出来たら、是非読み返してください!
夜のトイレ、怖いものですね。そうかな。AI搭載で話しかけてきたら怖いかもしれないけれど。おちゃめなAIで、夜になると怪談を話す声にかわるのです。「寝る前にトイレ済ましておかなかったの? こんな時間にくるなんて。 くっくっくっ」みたいな。そんな話ではありません。小学校に通うんだから夜だってトイレにひとりで行けなきゃダメとパパとママに勧告されてしまったケンタくんの苦悩です。
真夜中のトイレに行けない、そんな主人公のケンタ君のお話です。約1000文字と短い作品ながらも、とても満足感を得ることが出来ました。パパとママに対して一生懸命抵抗していくケンタ君の勇姿(?)とその結末を見届けてください!
「もうすぐ小学校に通うことになるんだから、そろそろ夜のトイレくらい一人で行けるようになろうね」ある日ケンタ君は、パパとママからそんなことを言われた。子供の頃は、夜中のトイレ怖いですよね。……と思っていたら。
KAC202210、お題は『真夜中』。真夜中と聞いて想像する中のうちのひとつ、トイレ。だれしもが通ってきた関門ではなかろうかっ?さてさて、では無月さんは、どんな真夜中トイレ話を作り上げてくるだろうかっ。KAC2022の文字数レギュレーションは、600~4000。書こうと思えばまだまだ書ける、たったの1080文字。この短さで一気に読者の心をわしづかみする無月さん。さすがだ……!
とにかく、とにかく読んでいただきたいです!真夜中のトイレ怖いですよね。ほんとに。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(62文字)
真夜中のトイレが怖いケンタ君。でも、お父さんとお母さんには一人で行くように言われて······。ケンタ君がいかに一人で行かなくても良くなるように論破しようと頑張る姿がっ!!真夜中のお題でこんな切り口でくるとは!脱帽の一作です。