このレビューは小説のネタバレを含みます。 全文を読む（119文字）

この雰囲気、とても好きです！
そして描かれる付喪神たちがどれも可愛らしく、何だか応援したくなりました。
登場人（付喪？）物たちの今後に幸あれ。

なんだかちょっぴり悲しくなって、そして暖かくなる良質な短編です。
皆さん読んでみてはいかがでしょう？

時代のながれを彷彿とさせる描写。こどもにも読ませたい素敵な語り口の童話です。

忘れ去られる悲しさも、最後は主人公の刀くんの会話でホッコリさせてくれます。

さてさて2022年、カクヨムアニバーサリーチャンピオンシップの季節がやってまいりましたね！　もちろん無月さんも頑張っちゃう模様！
KAC20221のテーマは『二刀流』。このテーマを見て、無月さんはそのままの刀を想像されたようで、そこに付喪神さまの要素が加わっています。
ということで、刀たちはおしゃべりをすることになるのですが、この刀、最近は野球中継を観るのがお好きなようで……

さあ今年も無月さんからは、どんなジャンルのどんなKACが飛び出てくるのでしょうか！
無月さんと一緒に、みんなでカクヨムアニバーサリーチャンピオンシップ、盛り上がっていこうぜーっ！！

アイデアと日本語の勝利です！！

とにかくKAC2022　１回目のお題「二刀流」の回答の１つとして是非読んで欲しい一作です！

二刀流、野球にスターがあらわれてよく耳にします。
その一方で忘れ去られようとしている時代遅れの
悲しい存在が。
付喪神の世界、刀の付喪神は二刀流という言葉につられて
野球好きになりました。
寂しそうにしているのがワラジの付喪神。
二足の草鞋なんて言葉はもう誰も使いません。しくしく。
刀はスターの余裕を見せて？　ワラジにやさしくしてやります。
ええ話や。刀、いい奴やないか。

まさか、そんな言葉を使うなんて。驚きです。
アマチュア作家として、私はその発想に憧憬を覚えるのです。
楽しい作品をありがとうございます。