かくれんぼ

ももいくれあ

第1話

どんなに強く想ってみても、

どれだけ言葉を並べてみても、

どこまで歩き続けてみても、

どうしてもつかめない

大きく開いた心と瞳は

どこにいってしまったのか。

空に叫んではみたけれど、

その思いは風になった

固く握りしめた手の中で

じんわりあったかくなっていく、

拾い集めたはずなのに

いつのまにか見失った。

煙に誘われ見つけた場所で、

ちょっとだけ踊ってみたら、

足が抜けなくなっていた

息を止めて、耳をすました

懐かしい歌声だった。

ノックしたガラスの向こうに

赤毛の馬が立っていた。

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