神神の微笑。幻談都市-火付盗賊改方編-
八五三(はちごさん)
第零話
まったく腹立つ。
あの、クソ、
高層ビルの荒れ狂う風よりも、荒れ狂った――しかめっ面をした。セレストブルー色の髪を側頭部と後頭部を短く切り揃えた、少女が立っていた。
「はい、はい。そう、イライラしない。綺麗な顔が台無しだよ、
と、言いながら。高層ビルの強風のなか、少年はピクニック用のバスケットを開けようとしていた。
「うっさい、バーカ! ピクニックに来てんじゃねぇーんだよ、
罵声をお気に入りの音楽のように聞きながら、
そのなかには、サブマリンサンドイッチが、詰め込めるだけ詰め込まれていた。
しかめっ面をしていた少女が、チラ、と覗き。
「で、だ。オススメは」
ぎっしりと詰め込まれている、サブマリンサンドイッチの一つに、少年は指差し。
「これかな。
「
しかめっ面、から、困惑顔。
「大丈夫だよ。死神の右腕としても、なかなかの者だけど。料理の腕も、なかなかの物だよ」
口調と差が生じる、へたへた少年。が、問い返した。
「そんな物騒な保証されても、な」
「じゃぁー、ボクが保証内容を語ろう」
「語る?」
「さすがに鶏手羽元をそのまま挟むことは、サンドイッチとして意味をなさない。サンドウィッチ
「ぁー、あれだろ。ミョウガのピクルスが、隠し味と色合いの一石二鳥、てきな」
「そう、そうなんだよぉーおー!」
この
しかし、
美味い、な!
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神神の微笑。幻談都市-火付盗賊改方編- 八五三(はちごさん) @futatsume358
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