第4話
息子はたまに、お腹が痛くなったりした時もあるが、そんな時は次の日学校を休ませて、ゆっくりさせる様にしていた。
1週間のうちに2日〜3日学校に行かない日があったとしても、テストの点数が悪くなるだけで、ただそれだけだった。
元気で毎日痛いところがなくて、過ごせる方が、とても大切だった。
そんなこんな、過ごしていたら、2歳下の長女の太ももにも、時々赤い紫斑が出来た。
足首などはあまり痛がらなかったので、娘はアレルギー紫斑病ではなく、違う病気か、それともたまたま、紫斑が出たのかとその日は思った。
次の日、学校でお腹が痛い職場に電話が入った。娘はお腹が痛くて給食は食べられなかったと、私がイオンから迎えに行った時、保健室の先生に聞かされた。
私はやっぱり、娘も紫斑病だと確信した。
次の日、朝から3人を連れて、日赤病院へ向かった。
ちょうど、息子も1ヶ月検診で見てもらう日は早かったが、学校を2人行かせて、朝忙しいより、少しゆっくり、みんなで病院へ行った方が楽だった。
病院でも、意外と騒ぐこともなく一日中待てる子供達は、とても偉かった。
朝一番に行っても、予約なしだと診てもらうまで2時間は、待合室で待つ。
そこから血液検査をして、結果が出るまで午後の2時ごろになる。
だから、病院の時は4人で病院の食堂か、近くのファミレスに行ったりもする。
娘は、お腹が痛くなるから、アイスクリームだけ食べた。
病院にもどり、結果はやっぱりアレルギー紫斑病だった。
先生に、アレルギー紫斑病は遺伝するのかと聞いた。
はっきりは、していないが兄弟でなる確率は多いそうだ。
そういえば、娘が入院してから、息子が完治のはずだったのに、また、お腹が痛くなり、太ももに紫斑が出て、2人で入院になった。
息子は完治ではなかったのかとか、責めるよりも、とにかく2人が早く治ってくれる事ばかり願った。
毎日下の子だけでは、留守番させられないので、連れてって病院で過ごした。
でも、病院では、2人ともまた学校に転校し、その時間はいなくても大丈夫だったので、下の娘も学校に行って帰ったら、2人で病院に向かってた。
ほとんど毎日やっていた。
本当に、入院や手術が家族の1人でも居ると大変な事だ。
娘は、乳歯が沢山あって殆ど抜かなきゃなかった。10本を一度に歯を抜く手術と、扁桃腺を取る手術をしなければなかった。
息子は、なかったのだが、娘は血の固まる時間が遅く、その為に手術は時間がかかるかもと言われた。出血が多ければ輸血になるかもしれないので、同じ血液型の私や旦那も輸血するかもと言われていた。それから、将来妊娠の時など注意する様にと、その時の先生に、何かの時はその出産する病院に提出する様にと紙をもらっていた。
嘘のようなほんとの話(病院編) ハメリュ @megu4445
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。嘘のようなほんとの話(病院編)の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ネクスト掲載小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます