ジュブナイル群青
七星北斗(化物)
プロローグ 調整
ふと、死にたいと思ったことはないだろうか?
ふと、生きたいと思う人間がいないのは不思議に思う。
そんな僕らのジュブナイル。
今だからこそわかる。
大人になればわからなくなる。
大人より、子供もの方が感覚が鋭いから。
「あなたは生きたいですか?それとも死にたいですか?」
これからあなた方は、選ばなければいけません。
「死にたいのなら右の道をお進みください」
「生きたいのなら左の道をお進みください」
「私の名前はジュブナイル。あなたの無意識の世界の住人です」
「あなたはこれから、無意識の世界の様々なジュブナイルに出会うでしょう」
「ジュブナイルには好意的なモノもいれば、攻撃的なジュブナイルもいますので、お気をつけください」
「今のあなたは、構築と崩壊の大変危険な状態です」
「一からあなたを作ることは可能です。しかし何もしなければ崩壊へと至ります」
「あなたは生きたいですか?死にたいですか?次に出会う時に必ず選択をしなければなりません」
「それは明日、もしくは一週間後…etc。あなた次第ですが」
「あなたを取り戻すか、あなたではなくなるのか?私にはわかりません」
「この世界から現実に戻る際は、私はこの世界を否定すると、強く念じてください」
「無意識の世界での記憶は、半日もすれば忘れます」
「今の現実のあなたは、自宅のベッドで眠っている状態です」
「本日のご案内は以上です。お休みなさい」
おかしな夢を見た。
その夢を見たのは僕だけではない。
学校では、その夢の話で持ち切りだ。
ネットで検索すると、その状態のことをジュブナイル現象、もしくは群青化と言うらしい。
その夢は、多感な少年期に見やすい夢だそうだ。
クラスメイトの話によれば、ジュブナイルの姿が女性や子供、はたまた老人だったり、口調やセリフが人によって違いがあった。
ジュブナイル群青 七星北斗(化物) @sitiseihokuto
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