2.産まれて三十年以上経っても知らないことってあるんだな〜クロスドミナンス〜
クロスドミナンスは交差利きという意味らしい。
※ネット調べ
なぜ私がクロスドミナンスについて調べたかというと、きっかけはテレビ番組に出ていたタレントさんである。
その人は、時短テク(たしかそんなような意味あいだった気がする)として「右手でペンを持ち、左手に消しゴムを持って消す」という方法を紹介していた。
その時他の出演者の反応は「すごーい」とか「そんなことできるんですね!」みたいな、驚きを表すものだった。
それをみて、大変驚いた。
「え、この人たち何をそんなに驚いてんの…?」と。
なぜならば、私もずっとその方法で文字を書いてきたからだ。
それが当たり前で、右でペンを持つ人は左で消しゴムを使って、左でペンを持つ人は右で消しゴムを使うもんだと勝手に思い込んでしまっていたようだ。
ためしに、姉氏にペンを持つ手と消しゴムを持つ手を聞いてみたら両方とも右手とのことだった。
つまり、右手にペンを持ち、書き間違えたらペンを一旦置き右手で消しゴムをかけるというのだ。
(いちいち同じ手で持ち替えるのめんどくね?と思ったがそれは胸にしまっておく)
ずっと一緒に過ごしてきた姉妹だが、一度もそんなことに気付きもしなかった。
なんということだ……。
そんなことがあり、冒頭のクロスドミナンスの話になる。
私は、幼稚園児の時に幼稚園で左利きから右利きになるよう矯正をされていた。
(子供心にストレスだったことを覚えている)
その結果、文字を書くのだけは右手になった。
(せめてもの反抗で、そのほかの動作については頑なに左を貫いた)
そのため、自分は「文字を書くのだけが右の左利き(あまつさえ両利き)」だと思って三十余年生きていた。
しかし、先のタレントさんのこともありいろいろ調べていく中で、自分は左利き・両利きとは言えないということが判明した。
ではなんというのか。
それが「クロスドミナンス」とのことだった。
(実際、矯正された人がなるケースが多いようだった)
クロスドミナンスは、右手と左手で役割を分けて使っている人のことらしい。
まさに、である。
よく考えてみると、ペンは右手、消しゴムは左手、スマホは右手、箸は左手等使うものによって違いがあった。
無意識のうちに、使いやすい方の手で割り振りをしていたらしい。
自分の体のことでも、まだまだ知らないことがあるものである。
今まで、なんだかよくわからない状態で生きてきた自分の利き手問題が解決してすっきりした。
そして、クロスドミナンスという、当事者以外使い所も興味もない知識を身につけることができ大変満足である。
響きがかっこいのと、なんか強そうな技名みたいなのが気に入ったので、これからことあるごとにクロスドミナンスを使っていこうと思う。
余談だが、左利きだったりクロスドミナンスだったりの人は、一般的に器用とか天才とか言われることが多いが私を見ると全くそんなことはないので、迷信なのではないかと思っている。
(単に私がポンコツなだけ、という説もある)
主人公の生活 烏丸 香 @karasu_k
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