第70話 番外編 KAC2023皆勤賞記念 作品の構想メモ

 先日KAC2023の結果発表があった。去年は一作のみ参加してチャレンジ賞に当選したが、今回は初めて皆勤賞をとることができた。777文字のラッキーセブン賞にも数作エントリーしている。

https://kakuyomu.jp/info/?page=1682564575


 今回は投稿した各作品について簡単に解説する。限定近況ノートの内容が含まれていることをご了承願いたい。


KAC20231『妖精の豆本屋』

https://kakuyomu.jp/works/16817330653875737110


・お題「本屋」777文字

・廃業する本屋

・自分の思い出の本が見つかる本屋

・閉店後の夜の本屋

・本屋から始まるラブストーリー

・本屋の店主が人以外

 などと考えた結果、『借りぐらしのこびとたち』シリーズで印象に残っていた「豆本」をテーマに選び、ついでに777文字にチャレンジした。

 今回の7作品では一番評価が良く、私の全小説で最初に★100をいただいた作品となった。


KAC20232『ぬいぐるみだって本が読みたい』

https://kakuyomu.jp/works/16817330653964370219


・お題「ぬいぐるみ」 777文字

・ぬいぐるみと小学生の少女の相性がいいので「妖精の豆本屋」の続きとする。

・ぬいぐるみ、くまはありきたりなのでうさぎに。「ミミちゃん」は私の好きな『ドン・チャック物語』のウサギキャラから取った。

・豆本をくれた妖精が様子を見に来ることも考えていたが字数オーバーなのでカットした。


KAC20233『突然の「不正出血」』

https://kakuyomu.jp/works/16817330654101303499


・お題「ぐちゃぐちゃ」 777文字

・何を書こうか悩んでいたところ、プライベートで頭がぐちゃぐちゃになりそうな出来事があったので急遽エッセイに。

・引き延ばす内容でもないので777文字で終わらせた。

・幸い現在のところ落ち着いている。


KAC20234『緑色の霧の中で』

https://kakuyomu.jp/works/16817330654188850589


・お題「深夜の散歩で起きた出来事」

・2022年に続き、「『一蓮托生』シリーズ」の新作として一作は書き下ろす予定だったが、ちょうどいいお題が来たので執筆した。

・詳細は「『一蓮托生』シリーズの覚書」「第12話 『緑色の霧の中で』の裏話」に譲る。

https://kakuyomu.jp/works/16817139558068689169/episodes/16817330654570943066


KAC20235『筋トレの悪夢』

https://kakuyomu.jp/works/16817330654271141895


・お題「筋肉」

・正攻法だとバトルものか運動ものだが私にはハードルが高い。

・私がフォローしている琴音さまの創作論『小説の技法~私の書き方』

https://kakuyomu.jp/works/16817330653352037950

に1000文字でアパートの怪談話を書くというお題があり、私ならどう書くかと考えて出たのがこの話だ。

・ニッチなジャンルを狙ったお陰で翌日のホラー日間二位となった。


KAC20236『菜々の悩み事』

https://kakuyomu.jp/works/16817330654401720903


・お題「アンラッキー7」 777文字

・元ネタの野球に絡める

・あんこ、杏(あんず)等食べ物ネタ

・パチンコ、パチスロ

・『筋トレの悪夢』の主人公が悪運をお払いしようと神社に向かうが階段の7段目で足を踏み外し、通りかかった男性に助けられる。彼は亡くなった筋トレ男性の弟だった。という話を考えたがいまいちまとまらず没。

・結局名前の語呂合わせネタから『菜々の悩み事』になった。


KAC20237『しおりと妖精との再会』

https://kakuyomu.jp/works/16817330654485788919


・お題「いいわけ」

・最初は「『一蓮托生』シリーズ」から「言い訳はしない、店の保証人になってくれ」と海桐に頭を下げる康史郎の話を書こうと思ったが重すぎると思ってパス。

・今回シリーズ化した『妖精の豆本屋』『ぬいぐるみだって本が読みたい』の締めくくりとして話をまとめた。

・『菜々の悩み事』の菜々としおりが友人というのはここで付け加えた設定だが、菜々を出したときに可能性として考えていた。

・キャッチコピーの「引っ越し、終わりました」は個人的に気に入っている。


 というわけで、今年のKAC総括を終わりたい。

 次回は前回予告した大学受験の話を書く予定だ。

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