★★★ Excellent!!!
矜持ゆえに辛く、愛ゆえに甘い つくも せんぺい
数多くある創作論の中で、この作品の特筆すべき点は2つ。
一つ、課題があること
二つ、感情があること
課題については、ネタバレにもなるし、
一読いただければご理解いただけるので省略します。
二つ目の感情。
この作品はプロの現場を知っているからこその想いが宿り、
作者は主観を承知で、創作を志す同志に向けた言葉を放ちます。
その言葉は強く、プロの経験に裏付けられた故の辛さもあるものです。
あなたはなぜ書くのか?
あなたなぜ読まれたいのか?
本当にこの世界を目指すのか?
上記だけでは収まりませんが、
作者が辿ってきた軌跡が、矜持がそこにはあります。
ある人には高い壁を見せるでしょう。
ある人はその言葉に焼かれ、己を焚き付け進むでしょう。
ある人は我が意を得たりと笑うでしょう。
作者は問い、断言します。
自らの生きる糧とするならば、
研鑽して然るべきではないか?
私はそう在ると。
ただ、自分はあくまでも読者として、この技法を読みました。
険しい道のりの先がプロなのか、
たどり着いた先も戦場なのかは分かりません。
読んでいて感じたのは、
創作という行為に、その生業に作者の確かな愛情がある。
その事実。
スランプの話題があります。
必ず抜ける。これだけを信じてと、作者は言いました。
創作者に向けてではなく、全ての読者に向けられたのだと思います。
それは愛情深い言葉でし…
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