「トリスタン・ル・ルー」をより深く知るために…
- ★★★ Excellent!!!
「トリスタン・ル・ルーの陰謀」はアレクサンドル・デュマ・フィス(小デュマ)の「Tristan le Roux」をクラルテさんが日本語に翻訳したもので、シャルル7世が登場しますが主役ではないし生い立ちについても書かれていません。
ですが第29話の「朗報と悲報(3)」のシャルル7世が涙と共に溢れてしまった言葉と想いは、クラルテさんの作品「7番目のシャルル」https://kakuyomu.jp/works/16816927859447599614で描かれているシャルル7世像と似ていると感じました。
不遇な少年時代を前提に考えると、諦めモード+屈折している理由を察することができる所…。
これ以上絶望しないために、誰も愛さず、無関心でいようとしていたのに結局号泣してしまう所…。
「7番目のシャルル」と合わせて読むとより深く「トリスタン・ル・ルー」の世界を知ることが出来ると思います!