第4話~運命~
僕の恋は終わった。
初恋が女の子なんて。どうかしてるのかななんて。
君は彼氏ができてからすごく楽しそう。いいんだ。
君の笑顔が見れるだけで。僕はすごく嬉しいよ。
「未空ー」
「今日ね彼氏にジュース奢ってもらったんだぁ」
嬉しそうに話す君の姿。
結萌に彼氏ができたという噂は一瞬のうちに学年全体へ広まった。
君の彼氏、見たけど。やっぱりイケメンだった。アイドル並みに。
「未空、もうすぐ卒業だね、」
「あ、うん」
高校三年生。もうすぐ終わろうとしている。
「結萌」
「ん?」
「ぎゅーしよ」
初めて甘えた。寂しくなった。君には彼氏ができて、しかももうすぐで
卒業なんて。
「え、どしたの」
「甘えたくなっただけ」
「ぎゅ」
「ぎゅ」
あったかい。大好き。
こんなことをしてつまらない授業を受けて、今日も一日が終わった。
帰る道。静か。
「あぁ」
「どうしよ」
色々うまくいかない。
勉強も、恋も、なにもかも。
ただ平凡な日常が一か月弱続いた。
僕は結萌にすごく甘えるようになった。
「未空ー」
「ん?」
「すき」
「ありがと」
知ってる。僕が思ってる事と違うほうの意味ってことくらい。知ってるよ、、
結萌からいったん離れて
学校のストーブで温まった。
結萌が最近僕の様子がおかしいから心配してくれてる事。
すごく、すごく申し訳なかった。
ついに卒業まで一週間をきった。
もう僕も君との恋は忘れた。まだちょっとだけ残ってるけど、
今は普通に元気。けど、結萌は最近元気がない。
「なんかあった?」
「ううん、なんも、、」
いつもこれだった。けどぎゅーは絶対一日に一回はしてきた。
残り二日になった。
「未空」
「ん?」
「今日さ放課後残って写真とかいっぱい撮ろ!話したいこともあるし」
「いいね!」
「約束ー」
話したい事が気になったが、写真撮るの楽しみでわくわくしてた
放課後。めっちゃ写真撮った。
たぶん30~40枚www
「未空」
「ん?」
「話したいことあるんだけどいい?」
完全に忘れてた。
「いいよ」
「、、」
「ん?どしたん」
「別れた」
「え、」
泣いていた。君がこんなにも泣いてるとこ初めて見た。
「よしよし、大丈夫だよ」
君が泣き止むまで背中をさすっていた。
けど、
「未空?」
「ん?」
「私から、、振った」
「え、、なんで振ったの」
意味が分からなかった。
「ほかに好きな人いるからって」
「そ、そうなんだ」
「okもらえるかな、」
「いけるよ、絶対」
「告白するね」
「うん。頑張ってきな」
「、、」
「行かないの?」
「だって、目の前にいるもん、、」
「、、え」
嘘だと思った。
「本気で言ってる?」
「うん」
「え」
夢じゃなかった。
「実は、、未空のこと中学の時から好きだった。けど無理だって思って諦めた。
だけど、忘れられなくて、匂いだったり声も仕草も。前甘えてきた時もほんとに可愛くて、彼氏できた時もずっと未空のこと考えてて、、」
抱きしめた。涙が出てきた。君は中学の時からずっと好きでいてくれた。
なのに僕はそれに気づいてあげれなかった。君は僕よりたくさん悩んでた。
ごめんね。だけど、、
「結萌、僕も好きだよ。」
「え、」
泣いた。過去一泣いた。そしてやっと思い出した。
僕たち、幼稚園一緒だったんだ。
その時君は苗字が違った。お父さんが変わったらしい。君はほかの幼稚園から来た。
手振ったのが始まり。思い出したのは、君の泣いてるその声。
泣き虫で君はよく泣いていた。
それで昨日、僕がお母さんから言われた言葉。
「未空が幼稚園にいた頃、未空が大人になったら結萌ちゃんと結婚するんだぁってね
毎日のように言ってたわよ。女の子同士なーのーに。あの子どうしてるかなぁ」
あの日、約束したんだ。
「大人になったら結婚しようね」って
結婚とまではいかないけどね、笑
「覚えてる?大人になったら結婚するって約束した時のこと」
「覚えてるよ」
また、同じことを思ってた。
「約束、叶ったね」
「うん」
「んん未空好き」
可愛い。僕の彼女。
「僕も、大好きだよ」
「じゃあ、告白二人で一緒にする?」
「うん」
「準備いい?」
「いつでも」
「いくよ、せーの」
「私と付き合ってください」
「僕と付き合ってください」
長かったけど見てくれてありがとう。
日本では同性婚が認められてないけど同性の人に恋しちゃいけないっていうのはないから。同性の人に恋して辛いこととかもあると思うけど大丈夫。
君ならできるよ。
頑張れ。応援してる。
僕が好きになったのは、 ねむ @nemu123
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