第9話 推しのバッチ
夕方。学校行事が終わり京真と一緒に帰路についてると雪は深くため息をする。
相生 雪「あーあ…、朝から疲れた気がする。てか私初めて遅刻したんだけど…。」
中井 京真「はは、俺も初めてだ。なんか絆が深まった気がする!」
相生 雪「あなたのせいだよ!?てかどこが絆が深まる要素あった!?」
中井 京真「じょ、冗談だよ。あの時だって謝ったじゃんか…。それにメガネだって無事だったんだし」
雪はふいっとそっぽを向く
中井 京真「…はぁ」頭を
中井 京真「じゃあ今日、コンビニで何か奢るからそれで許してくれるか…?」
相生 雪「んえっ!いいの!」
中井 京真「おう!男に二言はないぜ」胸を叩く
相生 雪「やった。沢山奢ってもらお」とニヤッと笑う
中井 京真「…?」
相生 雪「ほらほらコンビニに行こ」腕を引っ張る
中井 京真「お、おう。」
コンビニに着き、中に入る。
数分後、京真と雪がコンビニから出てくると雪は満面の笑みで京真は軽く涙目になりながら出てくる
相生 雪「ふんふん~♪」上機嫌でコンビニから出る
中井 京真「くそ…こいつ…」財布の中身が空っぽになった財布をポケットにしまって自分に誓った。
コイツには二度と奢らないと。
相生 雪「~♪」雪は京真の悲しみに見向きもせず、お菓子をいっぱい買うと景品として貰える推しのバッチを見てる
中井 京真「…?それ誰なんだ?」横から覗く。
相生 雪「ちょ、あんま見ないで!?」隠す。
中井 京真「ちょ、あんま見えなかった。いいじゃん減るもんじゃないし。それに奢ったの俺なんだぞ…」
相生 雪「ぐぬぬ…、まぁいいか。」渋々見せる
中井 京真「おぉ、カッコイイじゃん。誰なの?」
相生 雪「ふふ、教えなーい」
中井 京真「ふーん?」
相生 雪「今日からなんだー、指定されているご飯とか飲み物買ったらキャンペーンでこのバッチ貰えるの。結構種類もあってね、だから頑張って全コンプする!」
中井 京真「マジか、大変だろうけどコンプするの頑張れよ~。」
相生 雪「ありがとう、んじゃ私あっちだから。」
右の曲がり角真っ直ぐを指を指す。
中井 京真「おう、んじゃまた明日な~。」手を振る
相生 雪「またね。」と手を振ると家まで早歩きで立ち去る。
中井 京真「…あいつってあんな1面もあったんだ。」
空っぽの財布をどうしよと考えながら帰路についた。
私の推し活ライフ!! ふうまる @humaru5656
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