スチームパンクの世界観ってワクワクしますよね。

　でも、その世界観の説明って難しいです。知らない方には足りないし、詳しい方にはウンザリされそうですし。本当に塩梅が難しいです。ヤケに力説するなって？　今、私もスチームパンクのお話を考えているので、凄く良く分かるんです。

　このお話はプロデビューされた方の作品ですので、世界観の説明がスッと入ってきます。本当にこんな世界がありそうだな、と思って読み進めました。

　登場人物たちも魅力的です。私は個人的にコーさんが好きになりました。またいつか、彼らの冒険が始まる事を期待しています。

そして謎。言葉にするだけでワクワクする要素が詰まっています。

話の展開も軽快で読みやすいです。

気持ちよく読めるのでオススメです。

一話まで読了。
スチームパンク、大空、冒険、新たな相棒と、物語の先に隠された謎。かつて少年少女だった皆の心を揺さぶる冒険譚が始まった！
眼前にどこまでも広がる世界をとてもポジティブな気持ちで迎えられるような一話でした。
先が楽しみ！

飛行船のお話です。まずそれだけでわくわくしますね。

運送業を営む労働者たちの日常……のようでありながら、ストーリーの根底に常に血なまぐささが見え隠れします。事件が起こるまでの伏線が綿密に張られている印象です。

人物の描写が非常に丁寧でリアルです。相当筆力が高い作者様だと思います。
フィクションですが、まるで実際にその場にいるような感覚になります。

このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む（85文字）

　文章力が高くて、地の文の描写が丁寧で読みやすいです。硬派なストーリーなのでファンタジーでもそういうのが読みたいという人におすすめです。

　面白い事がタイトルを見ただけで分かる傑作。
　間違いなく作者のセンスがいい。

　作者の圧倒的なまでの文章力！　が遺憾なく発揮されているのはやはり、世界観の説明や登場人物の造形の描写かと。物語の進行に合わせて世界に浸るために必要な情報を過不足なく作中に散りばめられている。この情報の散りばめ方のなにがすごいって、物語の進行の邪魔にならない！　それどころか、良いアクセントとしてどんどん世界に浸る事ができる。いい作品です。

　地の文もリズミカルでスラスラ読める。残念ながら、会話劇を求めている読者には刺さらないかも知れない。
　が、それ以外を求めている読者には刺さる事間違いなし。

　上記で会話劇云々と書きましたが、登場人物達も魅力的です。等身大の人間が、スチームパンクの世界で生きています。

　最後に一話のレビューである事を申し添えます。

　終末運送業の彼らの航行に幸あれ。