第21話 新たな旅立ち

あれから半年が経った。嬉しいことや楽しいこと、悲しいことや悔しいことも色々あった。だけど、僕はその都度上手く立ち回ってやってきた。鼎先輩は父親と同じ道を行くため専門の大学に入学することになった。刑事さんは猛反対してたけどな、、、

更にそれから1年が経過した。僕らも高校を卒業して、照と光は、孤児院を経営するためのノウハウを学ぶため、専門学校に入り、みっちりと教育を受けているだろう。そして、僕は、、、

「烈火、どうしても行っちゃうの?」

僕は鼎先輩と向き合っていた。

「ええ、いわゆる自分探しの旅ってやつですね。刑事さんには事前に伝えておいてあります」

「お母さんの部屋がまた空いちゃうな。私、寂しいよ。あなたがいなくなっちゃうなんて、私、、、」

「いえ、先輩は立派です。親である刑事さんの反対を押し切ってまで自分の道を貫こうとしてるじゃないですか。だから、先輩は1人でもやっていけますよ」

「そう、かな、、、」

「そうです、絶対そうですよ。だから、自信持ってください。先輩ならきっと立派な警察官になれますよ!」

「、、、じゃあね、烈火。絶対また会いに来てね!私、待ってるから、、、!」

「はい!行ってきます、、、!」

僕は新たな道を歩み始めた。沈まない太陽の下で、、、


To be continued …

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トリニティ ヘルニア @hernia

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