越の国と5式中戦車(チリ車)について
● 越の国
越の国(越乃国(こしのくに)/高志国(こしのくに)/越洲(こしのしま))とは、大和朝廷に越前、加賀,能登、越中、越後として征服支配される以前の古代(縄文・弥生期)の統治国家です。
富山湾と敦賀湾を中心として長期に栄えた、現在の北陸地方と信越地方の西部(福井県、石川県、富山県、新潟県の西部)が勢力圏で、古代に日本海沿岸地域に栄えた日本海環文化の一部(日本海の潮流と風向きから能登半島と佐渡島へ漂着し易かった)を成していました。
住民は蝦夷系の先住民と朝鮮半島北部やモンゴル・シベリアからの渡来人で、文化と人は盛んに交わり、長期間に渡って共存共栄の安定した繁栄が続いていましたが、好戦的な大和朝廷の侵攻によって滅ぼされました。
● 5式中戦車(チリ車)
実在した5式中戦車(チリ車)は、戦局を逆転させるべく密かに開発された戦車で、本土決戦の準備が叫ばれる時期において、列強の戦車と比較して優るとも劣らない「決戦兵器」になる筈でした。
帝国陸軍においての開発序列の最後で、試作されて性能テストまで行われた中戦車です。
自動装填装置を備えた長砲身の75㎜砲を主砲とし、副砲として37㎜砲を車体前部に搭載しました。
前面装甲厚は75㎜で、重量35tと、それまでの帝国陸軍の戦車と比べ大幅に大型化され、純日本式の最新・最強の戦車となるべく開発されました。
昭和20年3月に試作車の1輌のみが製作を完了して、走行・射撃試験を実施したと記録が有り、終戦時には主砲を外した状態で占領軍に接収されました。
越乃国戦記 前編 1945年初夏(5式中戦車乙2型/チリオツニの開発) 遥乃陽 はるかのあきら @shannon-wakky
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