第18話 雅近の恋愛事情
俺、安田 雅近には幼馴染がいる。
中学の時から元気な性格で周りを引っ張っていけるタイプの人。
それが椎名。
今は委員長なんて呼ばれてる。
俺は彼女に恋をしている。
ずっと前から。
◇
「な、なぁ柚木。俺が椎名のこと好きなの知ってるだろ?」
「ん?知ってるけど、それがどうした?」
朝、雅近からそんなことを言われ顔を上げる。
雅近は委員長こと鷺町 椎名に恋をしている。
雅近と委員長の関係は簡単幼馴染だ。
昔の俺と花憐みたいな感じ。
「じ、実は高嶋が椎名に告ったって言われてて、どうなったのかは怖くて聞けなかったんだ」
「あの高嶋が?」
高嶋 弘哉(たかしま ひろや)はこの高校では有名で、1学年の王子様とか言われるくらいの美貌を持ついわゆる、イケメンだ。
その高嶋が委員長に告白したらしい。
「俺もうダメなのかな。高嶋が椎名と付き合ってるのが簡単に想像できる‥‥‥」
普通なら雅近には勝ち目はないだろう。
雅近も顔立ちは整っている。
たまに告白されてるのも知ってる。
でも高嶋は異常だ。異常なほどに顔立ちがいい。
普通の女子が高嶋に告白されたら即OKだろうな。
でも俺は知っている。
委員長が高嶋の告白を受けないことを。
「頑張るしか無いよ。雅近だって良いやつなんだから告白したらOKもらえるかもだぞ?」
「無理だ、俺は椎名に告白できない」
雅近は委員長に告白したときに振られることを恐れている。
これは雅近の問題だ。
雅近が勇気を出すしか無い。
頑張れ!雅近!
◇
<花憐side>
「ねえ花憐ちゃん。私諦めたほうが良いのかな‥‥‥‥‥。」
いつも元気な椎名ちゃんに今日は元気がなかった。
その理由は、大好きな幼馴染の安田くんに告白される前に、高嶋に告白されてしまったからだ。
いまゆずくんは安田くんに同じようなことを相談されているはず。
「雅には全然告白されないのに、高嶋に告白されちゃったし」
そう黒田くんと椎名ちゃんは両片想いだ。
安田くんは告白したいけど振られるのが怖くて前に進めない系男子で、椎名ちゃんが、好きな人から告白されるのをずっと待っちゃう系女子。
私達の場合はゆずくんが告白してくれた。
あのときのゆずくんは可愛かった。
振られるのは怖いけど、前に進まなきゃ他のやつに取られちゃうっ!って感じで。
また見たいな。
あれ?
いつの間にか私とゆずくんの話になってた。
違う違う。
今は椎名ちゃんと話してる最中だった。
「えっと、高嶋に返事するのは明後日だったよね?」
「うん。一応長くしてもらった」
「ならそれまでに黒田くんに告白されちゃおう!」
「え?そんな事できるの?」
「うん!」
私はそう言ってスマホをポケットからだして、ある人物に連絡した。
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お久しぶりです。
作者ですよ!
実は今回の第18話から、セリフごとの間隔をなくしたんですけどどんな感じですか?
良ければ教えて下さい!
更新が遅れたのはインドア派の私には最悪な体育祭があったからですね。
「追記」
星が欲しいです。
<連載中止>ぽんこつな幼馴染に告白、彼女になると段々とヤンデレ化してきた!?(旧題:ぽんこつ幼馴染彼女はヤンデレてもぽんこつらしい) さらさらじゅぶこ @ahoy
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