たかが詩じゃないか

詩音 悠

『甘美な愛の闇』

自分自身に 嘘をつくなんて

臆病者だね 冴えない奴さ

罪の片棒 担いでしまった

罠にかかった 汚れた獣

全てを犠牲にした 君とのキスが

言い訳を消し去る

鳥肌が立つほどの声

心臓が不規則に波打つ

堕ちてゆく 堕ちてゆく

甘美な愛の闇



君を見てると 不愉快だなんて

言いたい奴には 言わせておくさ

僕の心の 奥に潜んでる

悪魔がいつでも 微笑んでいる

真っ赤な薔薇のような 君とのキスが

夢さえも消し去る

首筋が燃えるようだよ

黒髪の芳しい香り

堕ちてゆく 堕ちてゆく

甘美な愛の闇 



僕の行為の 愚かさなんて

ただの幻と 呼んでもいいさ

君の涙は 灼けるようだよ

後悔なんかは させはしない

破滅に導かれた 君とのキスが

屈辱を消し去る

戯れの夜は短い

夜明けなど来なくてもいいさ

堕ちてゆく 堕ちてゆく

甘美な愛の闇

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