好き嫌いのハッキリ別れる物語だけど僕は好き!

まず、完全な主人公の1人称の物語なので、状況は全て主人公が把握しないと伝わってきません。黎明期のRPGゲームを読んでいる様な感覚になるといいますか。
ドラクエ1とかのRPGとかに感じた、あの何処か不親切で、だけどそれが楽しいと思えた時代のものを読んでいる感覚に近いのかなぁ。
あと、1人称の限界というか、この作品はエラーがキーワードですから当然そういう描写もあるわけで。そういう時はもう、何読まされるのかは作者様しかわからないレベルになります。いや、僕の読解力がたらないのかもしれません。
でも、物語自体や演出がとにかく面白くて、読み耽ってしまうといいますか、欠点を補って余りあるセンスに脱帽です。
ネタバレすると嫌なので抽象的なことしか記載していませんが、作品の内容上かなり陰鬱になるシーンや、読んでて???となるシーンがあるかと思いますが、そういうのがダメな理論派の人には向きません。その場が楽しければOKと思える感覚派な人は問題なく読める物語だと思います。

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