第5話 四龍 リエル


ドスン…ドスン 一定のリズムを刻みながらその音は段々と大きさを増していく。


そして 「グァァァアアァァアア!!」…「え?」今日2度目となる失神をしそうになったが、逆に怖すぎて目がキマッてしまっている。


「おい…リザr」 シュドドドドドオォォォン!! ん?リザルトを呼ぼうとしたんだけどなんだこれ


俺は今リザルトに抱き抱えられていて、空を飛んでいる。さらには遥か下、1、2秒ほど前まで俺たちが居たあの施設が跡形も無く、瓦礫に変わっていた。


「おいおいおいおい!リザルト!あの馬鹿でかい龍はなんだ?」そう施設を破壊した張本人であろう全長100m以上くらいある龍が立っていたのだ。


「ちょっと待って下さいね。」リザルトは笑顔だけど、あれ?めちゃくちゃキレてない?額に青筋を浮かべている。そのまま地面に降り立つと…


「リエル様…」龍がこちらを向いて、「おう久しぶr」バゴォォン

気づいたらリザルトが龍に強烈なアッパーを食らわせていた。龍は「痛いのだが!」

と半泣きで顎をさすっている。でも、見たところダメージはなさそうだ。


「生まれたばかりの魔王様を殺す気ですか!?」

「すまぬ…我も300年ぶりに盟友に会えたのでの。気分が高まってしまったのだ。」

「まぁその気持ちはわからなくもないのですが…」リザルトと龍は互いに謝った後、やっと俺に説明してくれた。


龍の名はリエル この世界の守護龍(4体いる)のうちの一体。メレス島で魔王と勇者との戦いを見届け、その後リザルトと共に施設管理者となったのだ。

もう施設はないんだけどね

なぜ魔王のことを盟友と呼ぶのかは、リザルトも知らないようだった。


「さて...リエル様 このめでたい出来事で盛り上がりたいところですが、折り入ってお願い事があります。」


「ふむ。なんだ申してみよ」

「それではひとつ。私の主、テリスト・レングザンド様に力をお与え頂けないでしょうか?」


そしてリザルトは、俺(魔王)が現在勇者の封印により弱体化してしまっていて、その勇者を倒そうにも倒せる力がないと話した。


「ふむ...まぁ我が友のためだ。ふんっ!」

その瞬間。俺の体がふわっと青い光に包まれた。


「よし。我の加護を与えたぞ」

「おお!ありがとうございますリエル様。

テリスト様!早速ステータスプレートをご覧ください!」

そう言って俺の手を石の上に乗せる。


[ステータス]

テリスト・レングザント(男) 〚種族〛魔王


体力 200(弱体化中)

物理攻撃力 40(弱体化中)

魔力160(弱体化中)


[スキル]

・勇者の封印

・魔王

・超思考力

・超感知力


[加護]

大天使リエルの加護


色々ツッコミどころ満載すぎる!

俺の何を強くしたのか聞いてみようか....

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「初心者」魔王の創国記 @KingOsaru_1192

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