第4話 先代の旧友

「え?」

突然のことに俺は変な声を上げてしまった。

「さぁ行きましょう!」


いやちょっと待てーい!俺の脳にいる天使と悪魔が2人とも警鐘を鳴らしている。

超思考力のおかげで100倍に引き伸ばされた時間でゆっくり考える。


今、俺が知ってることは

俺→魔王(テリスト・レングザンド)

リザルト→魔王四天王 武担当 以上!

さすがに無理だな☆


「リザルト。お前の知るこの世界について教えてくれるか?」

「お教えしたいのは山々なのですが、私はこの保管所の管理人をやっておりましたので300年間が空白なのです。」


「...では一応その300年前を教えてくれ」

「はい。それではこの大陸から......」

リザルトの話を聞く限り


まぁ要するに...


この世界は、ソクレイトと呼ばれている。


リザルトの話の中には宇宙とか機械という単語は出てこなかったから、時代は地球で言うと中世くらいか...


今俺たちがいるここは、ソクレイトの大部分を占めるユーラニア大陸。


この世界では昔から人族と魔族の争いが続いていたが、先代魔王の死によりその後は分からないと言う。


それで、今俺たちがいるところはメレス島だ。先代魔王と勇者が戦い、島の真ん中が窪みになったそうだ。(詳しい地図は近況ノートをご覧ください)


 魔王は粉砕しリザルトが魔王の意志の守護についたというわけだ。


また人族の列強国は強く、国力第1位であるアストレア王国や、国力第2位 グローリア・グランデ帝国などがその人口の多さから魔族に休ませる暇なく突撃を敢行していたという話だ。


地理についてはある程度わかったので次は勇者に着いて聞いてみた。

「さっき勇者を倒すとか言ってたけど...」

「はい!先代魔王を倒した憎き勇者を倒し、魔族に栄光をもたらすのです!」


んーと、これはつまりだな...先代魔王よりも強くならないと勇者には確実に勝てないね☆


「でもリザルト。このステータスでは勝てないよね?」

「そうですねー...では、”彼”のところに行きますか!」


「彼っt!?」

......リザルトが俺の口を塞いで聞き耳を立てている


ズン....ズン.....ズン....ドス...ズン...

不気味な足音がその場を緊張に包み込んだ。

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