第3話 新しき物語

俺は石に手を置いた。

ぱぁぁぁぁぁぁ!!石が青く光始めた。


[ステータス]

テリスト・レングザント(男) 〚種族〛魔王


体力 200(弱体化中)

物理攻撃力 40(弱体化中)

魔力160(弱体化中)


[スキル]

・勇者の封印

・魔王

・超思考力


うーんと俺の目が正しければ”弱体化中”と書いてあるように見えるのだが...リザルトくん?

リザルトの方を見る。


リザルトは「あぁ...」と呟き、何かを察した俺と目が合った。

嫌な沈黙がその場を流れる.....


リザルトは決心したようにこちらを見て、その驚くべき言葉を発した。


「勇者を倒しに行きましょう」


「...え?」




場面は変わり、ある家の中


「ライト!起きなさーい!!」 今日もまた、母さんが朝ごはんの時間だと教えてくれる。

「うん!いい朝だ...今行くよー」


でも、今日はいつもと一味違う

そう今日は、魔王が倒されてから300年

第300回勇者杯が開催されるのだ!!!


アストレア王国 首都ストレアで催されるその大会は「年に一度の勇者決め」の、スローガンを聞くと誰もが分かる世界一の大会だ。

(勇者は、同じ人が連続で成れたりもする)


決め方はもちろん1v1で戦うトーナメントだ

その名も「スプリムバトル」!!


*そのままじゃねーかというツッコミは受け付けません。昔の偉い人が決めたのです。


朝ごはんを食べ終え、トーナメントの支度をしていると...

コンコン「「「こんにちはー」」」

奴らの声だ。幼なじみの、ロイド、カリル、マトン達だ。


僕含め、みんな今年で13歳。勇者杯に参加するにはいくつか条件があり、その1つが13歳以上というものである。


あー緊張するーー。頬をバシッと叩き、ドアを開けて、「みんなお待たせ。さぁ行こう!」

僕の家の前ではロイドが

「今年の勇者は俺だー!」


とふざけていたけど、今は僕の背中にその大きな体を恥ずかしそうに隠している。僕だって怖いのに。それもそのはず、人が多すぎるのだ


[王国競技場]


この大会の参加者は毎年増え続け、今回も世界各国から100万人もの挑戦者が集まった。

この人数は世界1位の人口(1000万人)を抱えるアストレア王国だからこそ管理できるのである。


そのためロイドは、恥ずかしそうにしていたのである。幸い今日は、エントリー出来れば満足だったので「うへぇー」と言いながら数時間並び、無事エントリーできた。




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