第2話 鬼人 リザルト
.......少し時は進み......
「*お*さま!!」「"魔王"様!
『うぅーんなんだよ。俺は眠いんだから
静かにしr.............あ、そうだった......』
タラタラタラタラ...額に汗が流れていく。
「ひえぇぇぇぇぇ!!!!!」「お、鬼ぃぃぃ」 そんな俺に首を傾げる鬼。
「何を仰りますか"魔王"様」そう言いながら鬼は俺の前に跪いた。
.........「は?」
....頭ををこちらに向けて跪く鬼....?
俺は集中して必死に考えた。
[条件を満たしました。先代の加護1を解放します。
[スキル"超思考力"を獲得しました]
先程のようにに女の人の声が頭に響く。
ちなみに超思考力により通常の100倍思考時間が引き伸ばされるのだ(よくあるゆっくりになるやつ)
するとどんどん考えが、溢れてくる違和感を覚えた。
『"魔王"と、俺は呼ばれている。それを考えると...うーん...結局ワカラン。』
『聞いてみるか.....』
「あ、あのー...すみません。ここってどこですか?」
というかこれ夢か?と聞きたいところだが
目の前の鬼は口を半開きにしたまま目を見開いた。
「魔王様?私のことは覚えておいででしょうか?」
鬼は焦ったように聞き返してくる。
「うーん...すみませんどなたでしょうか?」
鬼は驚き、同時に何か思い出したような顔をし、重く寂しい声で語り始めた。
「ではまず名乗らせて頂きます。魔王直属側近 四天王 武担当 鬼人・リザルトと申します。」
そう言いながら、リザルトなる者は俺に頭を下げた。
えと、これはどういう状況だ?『とにかく話を聞くしかないか....。』
「今からちょうど300年前...あの事件が起こってしまいました...」
1秒がとても長い.......話を知らない俺でも感じるこの殺気........漏らしてないよ...ね?
「勇s...いやクソ野郎が、俺を殺そうとしたところ、魔王様が"自散"で、俺を助けて下さりました...その代わり魔王様は.....」
それから少ししてリザルトは、こっちを向いて寂しそうに笑った。
「魔王様の自散は、後世に自らの意思(分裂のようなもの)を残す代わりに自身は自爆するというスキルなんです。」
えっと、ということは....つまり俺って
魔王っ?ぇぇえええ!?
まじかまじかまじかまじか!これはやはり
{転生}しちゃったってことか!
『俺って強いのかなー?気になるなー!』
よしっ魔王らしく堂々と!
「リザルトくん?ちょっといいかな。」
「はいっ!なんなりと」
「俺って強い?」
リザルトは一瞬思案してから
「は、はい!勿論でございます。」
「それってステータス?とか分かったりする?」
数秒後、ものすごい速さでリザルトは、鑑定石なるものを持ってきた。ついに俺の最強ステータスっ解放だze!
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