「初心者」魔王の創国記
@KingOsaru_1192
第1章 帰還
第1話 失神
会議室から物語は始まる。
「〇〇作戦を開始する」俺の呟きから周りはざわめいた。
それを横目に俺は満足げに頷いて見せた。
そしてそのまま自室に戻り“この世界に来てからの“日記を手に取った。
パラパラ(ページを一番前に戻す。)
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・・・ぷく....ぷくぷく...
『あれ?なんだここ真っ暗だ。目が開いていないのかな?』僕は心の中でそう思った。
『そうだ!!』
「う....う〜〜....うりゃあぁぁぁぁぁ!」
どうやら目とか口とかが開いたらしい。
というかここどこ? 僕って誰?
とりあえず、自分の状態を確認すると、どうやらガラス?のような外が見える透明なケースに入れられているらしい。
「出たいなー。さてどうしよう。」
試しに殴ってみた。
「うおおおおおおおりゃぁぁぁ!」.....ポス
だよなー、山田さんみたいに鍛えておけばなー。って...え!?
山田さんって誰?
とその時
[生命反応を確認。ステータス及びスキルを解放します]
[記憶の欠如を確認。復元します。] という女の人の機械のような声が聞こえた直後.....
「ぐ....い、痛い」脳がとてつもなく痛い。その間にも“池畑陸人だった“頃の記憶が脳に流れ込んでくる。
何分経っただろうか? あるいは何時間だろうか? 逆に一瞬にも感じられたその痛みは驚くほどあっさりと消えていった。
そして見たことのない景色が僕の記憶を彩っていた。
えーと、状況を整理してみる。
まず、僕ってキモイな俺にしよう。
というか池畑陸人だ俺は!
うーんと、俺は昨日の夜、友達の家に泊まってて.....あれっ? その後なんだっけ?
まぁそんなことはどうでもいい。
「ここはどこだぁーー!?」俺は、意味もわからず叫んだ。
図書館の本棚みたいに俺の入ってたのと同じようなケースがズラリと並んでいる。
学校の教室くらいの真っ白なその部屋に俺は立っていた。しかも全てのケースに、{魔王の意思1}{魔王の意思2}....と、それぞれ書いてある。
ちなみに俺は77だフフッ 。よく見ると中に何かいる。
........ってどうしようと考えた.........とその時
バタン!!ドアが勢いよく開き......そこには頭に角を生やした鬼が立っていた。しかもそいつは顔をクシャクシャにして泣いていた。
「.........え?」
俺は驚きのあまり意識を失った。
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