第96話 カクヨムから1000冊も出たっていうのに

 カクヨムが『カクヨム1000フェア』ってのをやっているようで。


 カクヨム1000フェア

https://kakuyomu.jp/info/entry/kakuyomu100fair


 なんでも、カクヨムがはじまってから、カクヨム発で書籍化された本が1000を超えたとか。


 1000冊も本を作ったのに、そのなかにわたしの本が一冊も含まれてないなんて……と思っちゃいますが、まあ、仕方がないです。わたしの小説は商売むきじゃないのは自分でもよく分かってます(『下手くそ』ということで~す)。


 わたしの話はおいておくとして、1000冊とはカクヨムもたいしたものです。

 しかし、カクヨムから1000冊も本が出ていながら、わたしは一冊も買ったことがありません。ずっとカクヨムで書いてますが、本を買わないんじゃ、カクヨムにとっていいお客さんというわけではなさそうです。


 ただ、一冊だけ。


「買おうかな、どうしようかな」


と本屋さんで悩んだ本があります。


 柞刈湯葉(いすかり・ゆば)さんの『横浜駅SF』です。

 https://kakuyomu.jp/works/4852201425154905871


 カクヨムがはじまった当初からPVを集め、「新しくはじまったカクヨムという小説サイトにこんな作品が投稿され、注目されている!」と他メディアでも話題になった作品で、第一回カクヨムコンの(いまはなき)SF部門大賞を受賞。書籍化されました。


 残念ながら、わたしは知的で高度なSFリテラシーが求められる『横浜駅SF』を読み通すことができず、第五話まで読んで挫折しちゃた(爆)のですが、柞刈湯葉さんのことはカクヨム発のSF作家として気になっていました。


 と、その柞刈湯葉さんが最近、カクヨムに新作を上げたんですよ。エッセイです。


 タイトルが「商業で短編小説を書くことについて」。ぜんぶで8000文字あまりの短いエッセイなので、すぐ読めます。さっそく読みました。


 柞刈湯葉さんは、主にSF短編を書く人として、現在は専業でやっているらしいですね。びっくりしました。読者層が厚いとは決して言えないSFジャンルで、短編ばかり書いて専業作家としてやっていけるんですかって。


 そのあたりの事情とか、どうして短編ばかり書いているのか、どうやって仕事を受けているのか、どんな仕事があるのか、原稿料はどうなのか、印税は……。なんていう、作家志望の人にとってとても興味深いことが8000文字にぎゅっとまとめられています。


 おもしろかったです。

 あーあ、カクヨムコンにSF部門復活しないかな。


「商業で短編小説を書くことについて」

https://kakuyomu.jp/works/16816452220076331696/episodes/16816452220076336296

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