第95話 観音小説
最近、書いている小説に「観音さま」が出てくるので、観音についてネットでちょこちょこと調べてみたことを書いてみます。
観音さまは、仏教のなかにおいてかなりメジャーな部類の仏様だと思います。(だからこそ小説に使いました)
その御利益は『人々の願いを聞き届け、苦しみを取り除いてくれる』こと。ありがたーい仏様です。全国に「◯◯観音」と呼ばれる観音さまがたくさんおられますが、この御利益にあやかりたいと願う人々の信仰が観音さまに集まるのは、当然ですよね。わたしも観音さまを支持します!
観音さまが、わたしたちの願いを聞き届けてくれるのには訳があります。そのために「菩薩」について少し説明しておきましょう。
観音さまは「観世音菩薩」という菩薩のひとつです。仏様の一種ですが、厳密にいうと「仏様=仏陀」ではありません。菩薩(菩提薩埵 ぼだいさった)とは、悟りを求める人という意味で、仏陀になるため修行を積んでいる人のことを指しています。修行中の仏様というわけ。
ここで大切になってくることは、観音さまがいったいどういう修行をしているのかということですが――慈悲行を通じて仏陀となるための修行をしています。
? 慈悲行?
衆生救済の功徳によって如来の位に到達したいと請願を立てている――具体的に書くとこんな感じです。
「修行の間、衆生が我が名を呼び、助けを求めるならば、天耳天眼をもってその衆生の苦しみを救うなり。それが叶わぬときは、決して如来の位には上らない」
観音さまは、そう誓いを立てて修行に勤めている衆生(=わたしたち)にとって、とてもありがたい仏様。
考えてみてほしいのですが、すべての衆生の苦しみがなくなる――なんてことあるわけないじゃないですか。ということは、観音さまはわたしたちを救うため、永遠に慈悲行を勤めてくれる尊くもありがたい仏様ということですね。
だから、ほかにもたくさん神様仏様がいるのに、大勢の人の信仰を集めたのです。
なんちゃって仏教徒の藤光には、とても勉強になりました。今度、観音さまが祀ってあるお寺にお参りしてこようかな。
「観音さま、藤光の小説に☆100個、集まりますように」
えっ、ずっと後回しにされそうな願いだなって? わたしもそう思います(笑)
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