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私より素敵な人がいるように君より優しい男もいる
二人して恋の骸を眺めてる腐敗してゆく苺の匂い
来年の夏はもう約束もできないほどに終わってく恋
暗闇で言われなくても解ってる次にどうして欲しいかなんて
夕暮れと君の匂いにまみれてく枕に顔を押し付けたまま
帰り路にいつも見ている夕暮れの色が変わりて季変わりを知る
永遠と一瞬のあいだ行き来して君に堕ちてく夏よ止まれ
私には全ての君の思い出を捨て去る用意だけがある夜
言の葉の重い軽いを計りては愚かなままで突き進む恋
増えすぎた好きの重みで自滅する己の手にも余る感情
下書きに溜まりて恋を押し潰す君への歌がわれの遺言
きみがもし年上だったなら 十洲海良 @kayiratooshu
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