このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(350文字)
非常に緻密な情景の描写は、景色だけでなく匂いやその場所にいる感覚すら自然と湧き上がってくるほどで、それをきっかけに話にぐいぐいと引き込まれていきました。展開はネタバレもあるので細かくは書けませんが、ただの一本道のお話ではありません。そしてタイトルの夏の声。その声がどんな思いで発せられたのかを想像する材料が全編にわたって散りばめられています。物語を読み終わったあとに、夏の声にしばらく思いを馳せていたくなる、余韻の豊かな作品でした。
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