「異世界転生しても人生は辛いものなんですね」
颯衣
第1話
異世界召喚された時は、いきなりの事で混乱してたけど……。
今はもう落ち着いているし、それに俺には大事な人が出来たからね! だから俺は、2人を守るって決めたんだ!
「あの〜、タクトさん? どうしたんですか?」
おぉっと、つい考え込んでしまった。
「ごめんな、ちょっと昔の事を思い出してたんだよ」
「そうなんですか……?まぁ良いですが……」
「あははっ、それより早くご飯を食べようよ!」
「そうですね!では頂きましょう!」
それから俺たち3人は楽しく食事をしながら雑談をして、今日一日を終えた。
次の日になり、いよいよ出発の時間になった。
馬車で街を出て、王都に向かって走り出した。
道中は特に何も無く、平和に進んで行った。
そして1週間後、ようやく王都に到着した。
馬車を降りて、まず最初に目に入ったのは大きな城だった。
その城は白を基調とした建物になっており、所々金色が使われていてとても綺麗だ。
周りを見渡しても、建物は全部白く統一されていて美しい街並みになっている。
この景色を見ただけで、ここが王都なんだと実感させられる。
そして城の入り口前に立っている兵士がこちらに気付いたのか、声をかけてきた。
「止まれ!身分証を見せろ!」
えぇー!? いきなり止められるの!? そんなに怪しい格好をしているわけじゃないと思うんだけどな…… でもここは素直に従うしかないな。
「はい、分かりました」
そう言って俺はギルドカードを見せた。
「……よし、通っていいぞ!」
良かった〜、なんとか入れそうだ。
さすがにここで追い返されるなんて事はなさそうだな。……ん?あれ?何か忘れているような気がする……。
あっ!!そういえば俺今金持ってないじゃん!! うわぁ〜、完全に忘れていた…… どうしようかな…… でもここまで来たら引き返す訳にもいかないし、このまま行くしか無いよな……。
はぁ……
「異世界転生しても人生は辛いものなんですね」 颯衣 @saikaku_87653
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。「異世界転生しても人生は辛いものなんですね」の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます