最終話 田舎っぺ魔法少女と愉快な仲間達

 拝啓、故郷ニャンダフル星の皆へ。最近、故郷って良いニャって思った事があって、こうしてメッセージを書いているニャ。


 え、ボクはどうしているかって? そりゃあもちろん、地球でしっかり魔法少女をサポートしているニャ。

 あ、そうしている間に、また魔獣が現れたニャ。けど大丈夫、ここ地球には、強い魔法少女がいるんだニャ!



「魔獣のやつ、性懲りもなくアタイ達の縄張りに表れやがって。アタイのヨーヨーの恐ろしさ、思い知らせてやるよ!」


 ヨーヨーを振り回しているのは、スケバン魔法少女。


「おーほっほっほ。わたくし達にケンカを売るなんて、おバカさんですねえ。おかしすぎて、へそが茶を沸かしますわ!」


 独特な高笑いをしている金髪ロールの彼女は、お嬢様魔法少女。


「くくく、愚か者め。我が左目やら右手やら魔法の杖やらの力で、永久の闇へと葬ってくれようぞ」


 痛い事を言っているけど、実は本当に魔法の力を持っている、中二病魔法少女。


 そして。


「皆~、里のおっ母から、柿が届いただ~。魔獣やっつけたら、皆で食うだよ~!」


 もんぺにほっかむりというお馴染みの格好で柿をかじっているのは、魔法少女達を束ねるリーダー、田舎っぺ魔法少女。


 巨大魔獣との戦いの後人気が出て、新メンバーが三人加入したんだけど。はたしてボクはこの個性豊かすぎる魔法少女達を、上手く束ねていけるのかニャ?


 そんなボクの心配をよそに、魔法少女達は今日も戦う。

 田舎っぺ魔法少女と愉快な仲間達の戦いは、これからが本番ニャ!



 完!

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

田舎っぺ魔法少女と、愉快な仲間達。 無月弟(無月蒼) @mutukitukuyomi

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ